英ITVスタジオが『SHERLOCK/シャーロック』制作会社Hartswood Filmsを買収したとVarietyなどが伝えている。
より大きな将来へ
最近では『ミスター・ベイツvsポストオフィス』も話題を呼んだ英ITVが『SHERLOCK/シャーロック』などを手掛けた制作会社Hartswood Filmsを買収した。
イギリスで1979年に設立され、脚本付き作品の制作会社としては最も長い歴史をもつ制作会社Hartswood Films。ロンドンとカーディフを拠点として、脚本家スティーヴン・モファットやマーク・ゲイティスだけでなくベネディクト・カンバーバッチやスタンリー・トゥッチ、カレン・ギランといった俳優陣と協力して作品作りを行ってきたことでも知られる。
最近ではAmazonプライム・ビデオの『デビルズ・アワー ~3時33分~』のほか、BBCとNetflixの『インサイドマン -囚われた者-』『ドラキュラ伯爵』などを発表。代表作『SHERLOCK/シャーロック』は世界200の国と地域に売られる大ヒットを記録した。
ITVスタジオは後々Hartswood Filmsの国際配給の手数料も管理することになるという。
ITVスタジオのジュリアン・ベラミーは「Hartswood Filmsは数十年に渡ってTV業界で大きな役割を担ってきました。素晴らしいクオリティ、大きな野望、とてつもない成功をおさめた脚本テレビ作品のプロデューサーであったことで確固たる評価を獲得しています。ITVスタジオに彼らを迎え入れることができて光栄に思います」と声明を発表。
Hartswood FilmsのCEOスー・ヴァーチューは「Hartswoodは即断することで知られていますが、この決定を下すまでに40年かかりました。ITVスタジオと提携するという選択を嬉しく思います」とコメント。
「私たちはHartswoodの“心”である独立の必要性を理解し、まったく新しい範囲の強みとスキルをもたらしてくれる、志を同じくする人々に出会うことができれば、いつでも投資することを歓迎してきました。私たちは小さな会社で、自分たち自身でとても上手くやってきましたが、ITVスタジオと一緒に成し遂げることや、より大きな将来が楽しみでなりません」と述べている。
(海外ドラマNAVI)
Photo:『SHERLOCK/シャーロック』© Hartswood Films 2012