ハリス副大統領の正式候補濃厚で視聴数が爆上がり中の海外ドラマは?

ジョー・バイデン現アメリカ大統領が2期目に向けた大統領キャンペーンから撤退すると表明したことを受け、カマラ・ハリス副大統領が民主党の大統領候補に正式に指名される可能性が強まっている。そんな中、米HBO製作によるコメディドラマの視聴率が爆発的に伸びているという。米Deadlineなど複数のメディアが報じた。

副大統領から史上初の女性大統領に

7月21日、現役として最高齢となる81歳のバイデン大統領が、年齢と認知能力の懸念を理由に大統領選からの撤退を表明。民主党の大統領候補として、ハリス副大統領が指名される可能性が濃厚になっている。

事態の急変に世界が騒然となる中、視聴者数が急増しているのが『Veep/ヴィープ』だ。本シリーズでは、架空のセリーナ・マイヤー米副大統領(ジュリア・ルイス=ドレイファス)が利権の絡む政界で、かなりクセが強めの側近たちとともに繰り広げるドタバタ政治ゲームが描かれる。

Veep/ヴィ―プ

米Maxで配信中の『Veep』シーズン1は、7月22日に353%も視聴時間が増加し、合計で220万分(約3万6666時間)が視聴されたという。

マイヤーがハリス副大統領と同じく女性であるだけでなく、ドラマの状況が現実と非常に似ている点も、『Veep』が注目されている理由のようだ。このドラマでは、メリーランド州選出の上院議員として大統領選に立候補したマイヤーが、スチュワート・ヒューズに指名を奪われる。しかし、大統領候補に選ばれたヒューズが副大統領候補としてマイヤーを指名し、彼が当選したため彼女は副大統領に就任。その後、シーズン4でヒューズが大統領を退任したことで、マイヤーが米国で史上初となる女性大統領に就任する。

ハリスが副大統領に就任した過程なども含め、現実で起きていることが『Veep』の展開にソックリなため、本シリーズが大きな関心を集めるのも無理はないだろう。

同作と現実の共通点はネットでも大きな話題になっているが、『Veep』でクリエイターを務めたアーマンド・イアヌッチはX(旧Twitter)に、「だけど、それは僕たちが全部でっち上げたことだって忘れないでね」と投稿。そのコメントにファンは、「事実より奇妙なフィクション」、「『Veep』のクリエイターがタイムマシンに乗ったことを否定してるけど、誰も信じないよ」といった反応を見せている。

なお、バイデン大統領の撤退を強く求めていたジョージ・クルーニーは、その理由について、「6月に大統領選の資金調達イベントで一緒になったバイデン大統領は、2010年の“大物ジョー・バイデン”ではなく、2020年のジョー・バイデンでさえなかった」と述べていた。そしてハリス副大統領に対しては「彼女の歴史的な探求をサポートするために、できることは何でもする」と支持を表明している。

果たしてハリス副大統領は、ドラマの世界と同じように大統領に就任となるのだろうか? 『Veep/ヴィープ』全7シーズンはU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline①米Entertainment WeeklyDeadline②

Photo:『Veep/ヴィ―プ』© 2016 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO ® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.