3月23日(土)に、カナダ・モントリオールで行われた世界フィギュアスケート選手権。男子シングル・フリースケーティングで、アメリカ出身のイリア・マリニンは、受賞歴のある大ヒットドラマの音楽を使用して初優勝していたことがわかった。米Hollywood Reporterらが報じている。 1月7日(日)に開催された第81回ゴールデン・グローブ賞受賞 …
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この曲でやってみたかった
“4回転の神”の名を持つ19歳のマリニンは、米HBOのヒットシリーズ『メディア王 ~華麗なる一族~』のテーマ曲で初優勝を飾った。「HBOの受信契約すらしていないけど、勝ったら絶対に見るよ」ニューヨークタイムズ誌のインタビューでそう語ったマリニン。
ピアノの演奏が印象的で一度聞いたら耳から離れない、作曲家ニコラス・ブリテルの手がけるこのテーマソング。曲が流れ始めると、ファンは手拍子を始め、4回転ジャンプでマリニンは息を吹き返した。
最終的に、4回転アクセルを含む6つのジャンプを成功させ、合計333.76点をマークした。ジョージ・メイソン大学に通い、ウズベキスタンの元五輪スケート選手である両親からコーチを受けるマリニンは、米グッドモーニングアメリカのインタビューで、振付師と両親が選曲を手伝ってくれたと語った。
「この曲でやってみたかったんだ。今までこんな感じの曲でスケートをしたことがなかったし」
【実際のパフォーマンス】
結果、これまでとは違うスタイルのスケートに挑戦することになったけど、新たなスタイルが生み出せることを期待していた。上達するため、いろいろ違うジャンルの曲で滑ってみたんだ。この曲でのスケーティングは、人生最高のものになるとわかっていた。まあ、大失敗だったかもしれないけどね(笑)」
2位以下に20点以上の差をつけての優勝が決まった瞬間、マリニンは膝をつき、観客の歓声を浴びた。彼の初優勝に貢献した『メディア王』の音楽を制作したブリテルは、2019年にエミー賞最優秀テーマ曲賞を受賞、2023年にはグラミー賞にノミネートされている。
ブリテルが同テーマ曲を演奏する様子はこちら。
Season 2 is herehttps://t.co/xVJtJd2MuP pic.twitter.com/YcSRDLBopx
— Nicholas Britell (@NicholasBritell) May 22, 2020
ブリテルはニューヨークタイムズ紙にこう語っている。「この曲がドラマの枠を超えて外の世界に広まっており、本当に素晴らしいと思っています」
『メディア王』は、2018年から2023年まで放送された4シーズンでエミー賞19回、ゴールデングローブ賞9回を受賞。名実ともに大ヒット作品として君臨している。
(海外ドラマNAVI)