リウ・ツーシン(劉慈欣)による世界的ベストセラーSF小説の実写ドラマシリーズ『三体』。本作は、『ゲーム・オブ・スローンズ』(以下『GOT』)のクリエイター、デヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが手掛けており、『GOT』からの5名が出演している。
だがその中で、オファーを断ろうとしていた人物がいた。米Digital Spyが報じている。
SF作品のファンではないから…
『三体』は、地球を侵略するエイリアンから地球を守ろうとする、〈オックスフォードの5人〉と呼ばれる有能な科学者たちが、解明・解決へと乗り出す姿が壮大なスケールで描かれる。出演しなかったかもしれない俳優は、『GOT』のハイ・スパロー(雀聖下)役で知られるジョナサン・プライス。
『三体』で熱心な環境活動家から、億万長者の石油王へと転じたマイク・エヴァンスを演じている。ジョナサンは、オファーを受けた際、この役について確信が持てなかったと明かした。
「(ベニオフとワイズが)オファーしてきたんだ。彼らとは『GOT』以降連絡を取り合っていたので、今は“友達”と呼べる関係だと思うんだけど。彼らはロンドンにいて、パイロット版のようなものを作り始めていたんだ。だから、“次のプロジェクトはどんなものなんだ?”と聞いたら、メール一行で、“SFだ”と返してきた。私は"クソ"と思ったよ」
ジョナサン自身はSF作品のファンではなかったからだという。「だからメールには返信しなかったんだ」
しかし、ベニオフとワイスはジョナサンを起用する決意を固めていたようで、3、4週間後くらいに再びジョナサンに連絡を取った。
改めて大雑把なバックストーリーを聞いたとき、ジョナサンはこのキャラクターが自分にぴったりだと気づいたという。「このキャラクターは、自分の世界を創り上げた興味深い男だ。彼は環境保護主義者でありながら、数十億の富を持つ石油王となり、自分の社会を作ろうと決心する。すべてが魅力的だと感じたんだ」
「それに、台本を全部読まなくて済むという意味でもね」と冗談交じりで続けた。
ジョナサンは、ベニオフ&ワイスとまた一緒に仕事をしたいと断言。「彼らは素晴らしいプロデューサーであり、脚本家であり、人間としても素晴らしいと思う」
『三体』は、Netflixにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:© 2024 Netflix, Inc.