映画製作時には間に合わなかったものの、ぜひドラマ版で描いて欲しい『ハリー・ポッター』のシーン

世界中で社会現象を巻き起こしたJ・K・ローリングのベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズ。2001年からは10年間にわたり映画版も公開され、大ヒットを記録した。そんな大人気シリーズが今度はドラマシリーズ化される。映画化においては、技術の問題や製作の都合により描けなかったシーンがあるが、映画より長尺で、当時より進化した映像技術を用いることもでき、しっかりと予算が用意された今回のドラマ版なら、そんな場面を実写化させることができるかもしれない。

ほとんど首なしニックの絶命日パーティ

2作目「ハリー・ポッターと秘密の部屋」では、ハリー、ロン、ハーマイオニーがほとんど首なしニックの500回目の絶命日パーティに招待された。読者のお気に入りのこの場面は、残念ながら時間と予算の都合により映画では描くことができなかった。2002年当時の技術では、幽霊だらけのシーンを作るためにはかなりの労力を必要としたはずだが、今の技術をもってすれば1話まるごと幽霊パーティにすることもできるだろう。

クィディッチ・ワールドカップ

クィディッチ・ワールドカップは、映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』が公開されたときに、読者が楽しみにしていたシーンのひとつだったが、残念ながら大スクリーンで見ることは叶わなかった。映画のDVD特典映像の中で、マイク・ニューウェル監督は、クィディッチ・ワールドカップのほんの一瞬を取り込むのにも膨大な労力を要したことについて触れ、そのスケールの大きさのために映像化はほぼ不可能だったと明かしている。しかし、このシーンもドラマ版では実現できるかもしれない。

マグルの家族を拷問するデスイーター

映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で、デスイーターがキャンプを襲撃したとき、彼らはただたくさんのテントを倒しただけだった。しかし、小説で描かれたのは、マグルの家族(幼い子どもを含む)を捕らえ、頭上にぶら下げてパレードをするという残忍な場面。もちろん、映画版ではこのシーンに予算をかけなかったことで、より重要なシーンにまわすことができたので、それでよかったのだが、より大きな予算を持つドラマシリーズでは、この不穏なシーンも映像化することができるかもしれない。

ハリーとヴォルデモートの最終決戦

映画『ハリー・ポッターと死の秘宝』は、二部に分けたことで小説の複雑な物語を丁寧に描いた。また、それまでのフランチャイズの成功により多額の予算も持っていたが、ハリーとヴォルデモートの最終決戦のようないくつかの重要なシーンが残念な結果に終わってしまった。

“生き残った男の子”(=ハリー)は敵の致命的な間違い説得しようとするも、ヴォルデモートは聞き入れない。吐き出された殺しの呪いは再び跳ね返り、“名前を言ってはいけないあの人”(=ヴォルデモート)は仰向けに倒れて命を落とす――という最後が原作本「死の秘宝」で描かれた。シンプルかつ効果的な結末ではあったが、映画ではよりドラマチックな演出が必要になってくる。実際、原作に比べてダイナミックな戦いとして描かれているのだが、十分でないと感じたファンも多いはず。2011年はハリー・ポッターの真の最終決戦を迎える準備ができていなかったが、Maxでのドラマシリーズでは、ぜひ迫力のある壮大なシーンを期待したい。

参照元:米ScreenRant

(海外ドラマNAVI)

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