12回ノミネートで受賞ゼロ…オスカー像が遠いブラッドリー・クーパー

『ゴジラ-1.0』が日本映画として初めて視覚効果賞に輝くなど、初の事態や記録更新もいくつか見られた第96回アカデミー賞授賞式。そんな中、あるスターは不名誉な事態を招いている。米Entertainment Weeklyが伝えた。

多才ぶりを発揮するも…

2012年の『世界にひとつのプレイブック』でアカデミー賞主演男優賞候補になって以来、ブラッドリー・クーパーは何度も同賞にノミネートされてきた。俳優だけでなく監督、脚本家、プロデューサーの顔も持つブラッドリーがこれまでにアカデミー賞候補になったのは、下記の12回。

<ブラッドリー・クーパーのアカデミー賞ノミネート歴>

●主演男優賞(『世界にひとつのプレイブック』:第85回)
→受賞者:ダニエル・デイ・ルイス『リンカーン』
●助演男優賞(『アメリカン・ハッスル』:第86回)
→受賞者:ジャレッド・レトー『ダラス・バイヤーズクラブ』
●主演男優賞(『アメリカン・スナイパー』:第87回)
→受賞者:エディ・レッドメイン『博士と彼女のセオリー』
●作品賞(『アメリカン・スナイパー』:第87回)
→受賞作品:『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
●脚色賞(『アリー/スター誕生』:第91回)
→受賞作品:(『ブラック・クランズマン』)
●主演男優賞(『アリー/スター誕生』:第91回)
→受賞者:ラミ・マレック『ボヘミアン・ラプソディ』
●作品賞(『アリー/スター誕生』:第91回)
→受賞作品:『グリーンブック』
●作品賞(『ジョーカー』:第92回)
→受賞作品:『パラサイト 半地下の家族』
●作品賞(『ナイトメア・アリー』:第94回)
→受賞作品:『コーダ あいのうた』
●脚本賞(『マエストロ:その音楽と愛と』:第96回)
→受賞作品:『落下の解剖学』
●主演男優賞(『マエストロ:その音楽と愛と』:第96回)
→受賞者:キリアン・マーフィ『オッペンハイマー』
●作品賞(『マエストロ:その音楽と愛と』:第96回)
→受賞作品:『オッペンハイマー』

現地10日に行われた本年度の授賞式で3部門の受賞を逃したことから、これで通算12部門(作品賞5回、主演男優賞4回、助演男優賞1回、脚本賞1回、脚色賞1回)で無冠のブラッドリー。その年に受賞した俳優・作品を見ると敗れても仕方ない気もするが、オスカー像にはなかなか届かない。とはいえ、存命で最もアカデミー賞受賞を逃しているのは彼ではなく、17回ノミネートされて受賞がゼロのグレッグ・P・ラッセル。『ブラック・レイン』『アルマゲドン』『スパイダーマン』シリーズなどの音響関連として、およそ30年にわたって候補になってきたが、一度も栄誉を手にしていない。

本年度に『バービー』で主題歌賞を獲得した22歳のビリー・アイリッシュは、2020年の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』に続いて2度目の同部門受賞で、アカデミー賞で複数受賞を果たした最年少に。49歳のブラッドリーもその栄誉をいつか味わうことはできるのだろうか。

第96回アカデミー賞授賞式の模様は、3月11日(月)21:00よりWOWOWプライム&オンデマンドにて<字幕版>が放送・配信。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly①米Entertainment Weekly②

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