ケヴィン・スペイシーの『ハウス・オブ・カード』賠償問題に新たな動き

Netflixの政治サスペンスドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』に主演していたものの、度重なるセックススキャンダルによりシリーズ途中で解雇されたケヴィン・スペイシーの賠償問題に、新たな動きがあったと報じられた。

無罪判決を受けて賠償金が大幅減額

2017年にケヴィンは、俳優のアンソニー・ラップ(『スター・トレック:ディスカバリー』)から、彼が14歳だった当時にケヴィンからセクハラを受けたと訴えられ、その直後に『ハウス・オブ・カード』の撮影が中断。最終的に同作から解雇されたケヴィンの不在を受け、ファイナルとなるシーズン6は全13話から全8話へエピソード数がカットに。制作会社のMRCは、その変更に伴い生じた逸失利益をケヴィンが支払う義務があると提訴した。

その結果、2022年8月にケヴィンは、ロサンゼルス高等裁判所より3100万ドル(当時の為替レートで約41億円)を支払うよう命じられたが、2023年7月、男性4人に性的暴行を加えた9件の容疑で、陪審員の評決により無罪を勝ち取った

米Deadlineがこの度報じたところによると、9件で無罪になったことを受け、ケヴィンと代理人は、MRCを引き継いだMRC IIと賠償金の減額について交渉に入り、昨年終わりにロサンゼルス高等裁判所の判事に承認されて和解が成立。ケヴィンはMRC IIに対し、100万ドル(現為替で約1億4800万円)を分割で支払うことになったという。当初ケヴィンが負担するはずだった3100万ドルに比べると約30分の1と、かなりの減額となった。

一方のMRC IIは、ケヴィンから支払われるはずだった賠償金の大半を確保できなくなったため、先月、保険会社Fireman's Insuranceに、「ケヴィン・スペイシーは、メンタルヘルスの問題で『ハウス・オブ・カード』に出演できなくなった」と主張し、数百万ドルの保険金を請求する修正訴状を提出。その審査のために、ケヴィンはMRC IIの証人になる予定で、詳細な医療記録を提出し、指定された医師の診察を受ける予定だと報じられている。

『ハウス・オブ・カード 野望の階段』全6シーズンはNetflixで配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline

★『ハウス・オブ・カード 野望の階段』を今すぐ視聴する★

Photo:『ハウス・オブ・カード 野望の階段』© David Giesbrecht/Netflix