イギリスの片田舎で暮らす素人探偵の老婦人が活躍する人気の英国ミステリー『アガサ・クリスティー ミス・マープル』のシーズン4が、2月8日(木)からBS11にて放送される。
ベネディクト・カンバーバッチら出演!主演交代も
主人公は、“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーが祖母をモデルにしたと言われる、イギリスの架空の村、セント・メアリ・ミード村に暮らす老婦人のジェーン・マープル。普段の彼女は村の人々と優雅にお茶を飲んだり、家で一人で編み物をしたり庭いじりをしたりと、のどかな日常を送っている。しかし、実は人々の生活に隠された真実を見抜く洞察力を持ち合わせており、村の情報通で抜群の人間観察力と鋭い推理力を兼ね備えることから、ひとたび事件が起こると、自身の経験や過去の出来事、村の噂などを通じて名推理を繰り広げる。
シーズン1~3でミス・マープルを演じてきたジェラルディン・マクイーワンの降板を受けて、シーズン4からは、ジュリア・マッケンジー(『ゴールド・ディガー ~疑惑 年下の男』)が同役に扮する。ジェラルディン版よりもやや穏やかな印象が強いものの、鋭い推理力はそのまま受け継がれているジュリア版ミス・マープル、見比べてみるのも面白いだろう。
『アガサ・クリスティー ミス・マープル』は、ミス・マープルが登場する長編・短編小説だけでなく、別の探偵や刑事が活躍する小説も元にしているのが特徴。シーズン4では、「ポケットにライ麦を」と「魔術の殺人」というマープルの長編小説のほか、「殺人は容易だ」「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」というマープル以外の作品も映像化されている。
「ポケットにライ麦を」では、実業家のフォーテスキューがオフィスで倒れて死亡する。毒殺された彼の上着のポケットには、なぜかライ麦が大量に入っていた。捜査に乗り出したニール警部は、フォーテスキューが家族と暮らしていたイチイ荘で聞き込みを開始するが、彼の後妻アデール、メイドのグラディスまでも次々に殺害される。被害者の一人、グラディスは実はミス・マープルがメイドとして育てた娘だった。グラディスを絞殺した上、その鼻を洗濯ばさみで摘むという非情な犯人に憤ったミス・マープルは、ニール警部とともに捜査に乗り出す。
同シリーズはゲストが毎回豪華なことで知られるが、シーズン4は特にそう言えるかもしれない。『SHERLOCK/シャーロック』の主演でおなじみのベネディクト・カンバーバッチが登場するほか、同作でレストレード警部を演じるルパート・グレイヴスも参加。そして先日エミー賞主要部門をほぼ独占した『メディア王 ~華麗なる一族~』からは助演男優賞を受賞したマシュー・マクファディンと主演男優賞にノミネートされていたブライアン・コックス、さらに大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のジリ役ハンナ・マリー、マージェリー・タイレル役ナタリー・ドーマーも姿を見せている。
そのほかには、ベン・マイルズ(『ザ・クラウン』)、ラルフ・リトル(『ミステリー in パラダイス』)、ローラ・ハドック(『ダ・ヴィンチと禁断の謎』)、デヴィッド・ヘイグ(『アガサ・クリスティー 検察側の証人』)、ラッセル・トヴェイ(『クワンティコ』)、シャーリー・ヘンダーソン(『ハリー・ポッターと秘密の部屋』)、ヒューゴ・スピアー(『マスケティアーズ/三銃士』)、アレックス・ジェニングス(『英国スキャンダル ~セックスと陰謀のソープ事件』)、ペネロープ・ウィルトン(『ダウントン・アビー』)、トム・ペイン(『ウォーキング・デッド』)、ショーン・ビガースタッフ(『フローズン・タイム』)、ジョージア・テナント(『ステージド』)、サマンサ・ボンド(『007』シリーズ)、レイフ・スポール(『ジュラシック・ワールド/炎の王国』)なども出演。
『ヨーロッパミステリー アガサ・クリスティー ミス・マープル』シーズン4 放送情報
BS11にて2月8日(木)より毎週木曜日 18:00~19:55に放送(※2話連続放送)
(海外ドラマNAVI)
Photo:『アガサ・クリスティー ミス・マープル シーズン4』©Agatha Christie Ltd (a Chorion Company) 2008