米HBOの大ヒット大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』でクリエイターを務めたデヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが、スピンオフドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』や、待機中のフランチャイズ新プロジェクトのクレジットに名を連ねない理由を語っている。
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あの作品は実写でなくアニメに!『ゲーム・オブ・スローンズ』スピンオフの状況を原作者が語る
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クレジットされるなら作品にきちんと関わるべき
商業的に成功した人気ドラマのスピンオフ作品には、本家のクリエイターが何らかの形で携わるケースが一般的だが、『ゲーム・オブ・スローンズ』が2019年に完結した後、ベニオフとワイスは同フランチャイズから完全に離脱し、Netflixの新作ドラマ『三体』の製作に全力を注いできた。
米Hollywood Reporterのインタビューに応えたクリエイターコンビが、『ゲーム・オブ・スローンズ』のスピンオフで契約上保証されていたという、プロデューサーのクレジットを辞退した理由を答えた。ベニオフは、「HBOは少し混乱していました。スタジオ側の弁護士が、“それは単なるお金で、ただスタジオがあなたたちに払うだけですよ”と言ったのを覚えています」とコメントし、その言葉にワイスが、「ただでもらえるお金なんてものは存在しないと思います」と続けた。
さらにワイスは、「僕たちにしてみれば、特に自分の名前がクレジットされているのに、(作品から)完全に切り離されて関わっていなかったら、作品の成功も失敗も、その間にあるものも、傍観主義的なアプローチに伴う負担に価値はないと感じました」と付け加え、作品に名を連ねるならば適切な形で関わりたいとのスタンスを語った。
以前に『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』を未見だと明かしていた二人は、気持ちの上でもフランチャイズから距離を置いているようだが、それでも本家シリーズとの縁が切れた訳ではない。『三体』には、『ゲーム・オブ・スローンズ』で8シーズンにわたってサムウェル・ターリー役を演じたジョン・ブラッドリーや、ダヴォス・シーワース役で知られるリアム・カニンガムが出演しており、ベニオフ&ワイスと再タッグを組んでいる。
敏腕クリエイターコンビの新プロジェクトとなる大作SFドラマ『三体』は、3月21日(木)にNetflixにて独占配信スタート。『ゲーム・オブ・スローンズ』のスピンオフ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン1はU-NEXTにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)