ブルース・リー原案のアクションドラマ『ウォリアー』再び打ち切りに。ただし復活の可能性も?

伝説のスター、ブルース・リーが生前に書き遺していたとされる幻の原案を完全ドラマ化した『ウォリアー』が、シーズン3をもって終わることになった。シーズン2の時点で一度終了していたため、これで2度目のキャンセルとなる。米Hollywood Reporterなど複数のメディアが伝えた。

Netflixで好評なら…「簡単には死なない番組」

1960年代の人気ドラマ『グリーン・ホーネット』で主人公の相棒を演じて一躍注目を浴びたブルースは、19世紀のサンフランシスコを舞台に、自らを主人公に据えた物語を考案するも、当時の世相からアジア人俳優が主人公のドラマを作ることはできなかった。その後も彼が温め続けていた原案をもとに誕生したのが本作だ。主人公ア・サームを演じたのは、『ブレット・トレイン』のアンドリュー・コージ。

米HBOが所有するCinemaxのオリジナルコンテンツとして2019年4月に始まった『ウォリアー』は、最初の3話が放送された時点でシーズン2更新決定と順調なスタートを切る。しかし、翌2020年に動画配信サービスのHBO Max(現Max)が立ち上げとなることを受けて、Cinemaxはオリジナルコンテンツ制作から手を退くことになり、2020年10月から12月にかけて放送されたシーズン2をもって同作は一旦終了した。だが、それから半年も経たない2021年4月、HBO Maxにてシーズン3が制作されることが決定。パンデミックの影響でやや間が空いたものの、今年6月から8月にかけてシーズン3がお披露目された。

この度、2度目の番組終了が決まった『ウォリアー』だが、もしかしたら2度目の復活もあるかもしれない。というのは、今回のキャンセルと合わせて、2024年2月よりMaxだけでなくNetflixでも全3シーズンが配信されるとも伝えられており、情報源によれば好評を博した場合はNetflixが救済する可能性があるという。Netflixでの配信がすこぶる好調だったことで『SUITS/スーツ』新シリーズが制作されることになったことは記憶に新しいが、『ウォリアー』もその流れに続けるか。

クリエイターのジョナサン・トロッパーは、「『ウォリアー』は簡単には死なない番組です。プラットフォームや体制が変わっても、脚本家やプロデューサー、キャスト、スタントチームたちは力強くて独自性の強い作品を変わらずに作り続けてきました。Netflixで新たに配信されることによって、世界中の何百万人という視聴者に作品の魅力が伝わるであろうことにワクワクしています」とコメント。ブルースの娘で製作総指揮を務めるシャノン・リーも、「世界中のNetflixのユーザーが『ウォリアー』を気に入ってくれることを願っています」と、新たなプラットフォームでのお披露目に期待を寄せている。

主演のアンドリューはここ最近、『ギャング・オブ・ロンドン』シーズン3や、アクションコメディ映画『Sixteen(原題)』へ出演すると報じられているが、『ウォリアー』は2度目の復活を果たすことができるだろうか。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Hollywood Reporter米Deadline

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