英エリザベス女王の治世を描くNetflixの人気ドラマ『ザ・クラウン』でシーズン5よりトニー・ブレア元首相を演じるバーティ・カーヴェルが、実際にエリザベス女王と対面した貴重な体験を振り返っている。
女王にあわや頭突き!?
米Deadlineによると、舞台で権威あるトニー賞とローレンス・オリヴィエ賞を受賞したことのあるバーティは、9年前に開催された王立演劇芸術アカデミー(RADA)の後援を称えるイベントで、今は亡きエリザベス女王と英バッキンガム宮殿で対面したという。
女王を目の前にしたバーティは、へつらいすぎずに正しいフォームでお辞儀をしようとしたあまり、危うく女王に頭突きするところだったそうだ。「まるで、お辞儀をして女王をノックアウトしてしまう、ミスター・ビーンのようでした。女王の隣でそびえ立っていた私(バーティと女王の身長差は約20cm)は、顔が赤くて毛がモジャモジャで床屋に行く必要があるように見えました」と回顧している。
バーティをはじめとする出席者は、自身の名前が入ったバッジを宮殿関係者から手渡されて、イベントで着用しなければならなかったとも説明。「そのバッジには“バーティ・カーヴェル、俳優”とあって、王家の紋章も付いているし最高でした」と思い出を語った。
そのイベントには、同じく王立演劇芸術アカデミーの卒業生で、映画『クィーン』でエリザベス女王を演じてアカデミー賞主演女優賞に輝いたヘレン・ミレンも同席していたそうだ。
またバーティは、『ザ・クラウン』で元英首相を演じる上で、トニー・ブレアのチームに接触するかどうか悩んでいたところ、製作チームに「現実とフィクションを分けるために、連絡を取らない方がいいだろう」と言われたとも明かしている。
その点についてバーティは、「ドキュメンタリーを作っているわけではありませんからね。本当にエキサイティングな要素の一つは、“歴史家やドキュメンタリー製作者には作れない作品で、何を提供できるだろうか?”と考えることです。これはフィクションにも当てはまることですが、それをやればやるほど、“自分はアーティストで、自分の肖像画を描く画家なんだ”と思うようになりました」とコメントしている。その言葉から察するところ、かなりバーティは自身の解釈でブレア元首相を演じたようだ。
また、ブレアが女王と謁見するシーンについても、脚本通りに演じはしたが、実際に二人がどのように会話を交わしたかは本人たちしか知る由がないため、想像に頼るしかなかったとしている。
ついにファイナルを迎える『ザ・クラウン』シーズン6パート2(後半)は、12月14日(木)にNetflixで配信開始されたばかりだ。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Deadline
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Photo:『ザ・クラウン』© Netflix / LeftBank