アン・ボヒョンが嚙みついたら離さない強靭な軍人に!『軍検事ドーベルマン』の魅力語る【インタビュー】

韓国初の軍法廷・アクションドラマとして、話題となった『軍検事ドーベルマン』。本作で主演を務めるアン・ボヒョンのオフィシャルインタビューが到着した。

『軍検事ドーベルマン』主演アン・ボヒョン オフィシャルインタビュー

――日本の視聴者の方々に挨拶をお願いします。

皆さん、こんにちは。アン・ボヒョンです。お会いできて嬉しいです。

『軍検事ドーベルマン』アン・ボヒョン

――『軍検事ドーベルマン』の簡単なストーリーと演じた“ド・ベマン”という役について紹介をお願いします。

『軍検事ドーベルマン』は韓国初の軍法廷ドラマで、お金と権力を握っている悪の群れを打破していくド・ベマンとチャ・ウインの成長ストーリーとアクション、ロマンスが盛り込まれたドラマです。ド・ベマンは誰よりもお金と権力に対する欲が大きいキャラクターですが、チャ・ウインという人物に出会い、軍隊内で両親たちに起きた真実を知り、正義を探していく一度噛んだら離さない強靭なキャラクターです。

――本作は初主演作品となりますが、初めてキャスティングの提案を受けた時はいかがでしたか。出演を決めた理由を教えてください。

初主演だったのでプレッシャーを感じましたが、監督が「“ドーベルマン”という単語を思い浮かべた時、アン・ボヒョンが思い浮かんだ。“強靭で悪にも勝てるような人”だ」とおっしゃって頂いて凄くありがたかったですし、『弁護人』を執筆されたユン・ヒョンホ作家と作品を一緒にしたいと思い出演を決めました。

『軍検事ドーベルマン』アン・ボヒョン

――軍法廷と軍検事を題材にしたドラマという点でも関心を集め、期待とプレッシャーが両方ともあったと思います。どうでしたか?

韓国初の軍法廷・アクションドラマでプレッシャーもありましたが、それ以上に期待も大きかったです。良いスタッフの方々や監督、俳優の方々と呼吸を合わせてうまくやり遂げたと思います。

――初放送後、視聴率も右肩上がりで最終回は瞬間視聴率10%を越え視聴者の反応も非常に熱かったですが、視聴率や視聴者の反応を見守りながらどうでしたか?

出演者・監督の方々と恒例のように視聴率予想をするのですが、僕は期待値を低く見積もる方なんです。でも、思ったより高い視聴率が出て、大変な撮影の中でも頑張る原動力になったと思います。また現場の雰囲気もとても良く、その良い空気感が視聴率を押し上げてくれたのではないかと思いました。とても大きな刺激と原動力になりましたね。

『軍検事ドーベルマン』アン・ボヒョン

――ド・ベマンという人物は過去の傷と復讐心を持ちながらも、時にはお金/権力に引かれ、しかし再び正義の軍検事として活躍する人物でしたが、俳優アン・ボヒョンが考えるド・ベマンの魅力はどんな点でしょうか?

一度噛んだら離さないというキャラクター紹介がとてもカッコよかったですし、ド・ベマンという名前から伝わってくる剛直で頼もしい感じが良かったですね。外見的には強く見えてツンデレ要素もありますが、実はすごく温かく情が深いところと、真実を知った時悪から善に変わっていく姿が魅力的でした。

――アン・ボヒョンさんとド・ベマンは似ている点はありますか?

ド・ベマンも簡単に諦めないタイプですし、僕も根気よく諦めずに直進するタイプではあったので、そういう部分が少し似ていたと思います。

――全く似ていない点はありましたか?

そうですね、似てない点よりは似ていた点のほうが多かったと思います。外見的には強いふりをしていますが、実は心の中は温かい人物なのでそのような部分がとても良かったと思います。

『軍検事ドーベルマン』アン・ボヒョン

――本作はスタイリッシュなアクションシーンも話題になりましたが、どのようにアクションシーンを準備されたのか、そして特に大変だった点はありませんでしたか?

アクションシーンが思ったより多くて準備を入念に行いました。幸いにも武術監督が以前作品をご一緒した監督で、僕の長所・短所を知っている方だったのでリラックスしながら挑みました。アクションシーンは相手と呼吸を合わせるのが重要で、ケガをしないように努力しました。軍隊内でこのようなアクションを見せるということが新鮮でしたし、ド・ベマンならどうするか悩みながら挑みましたが、上手くできたようで良かったです。

――軍人特有の言葉遣い、行動などの演技は大変ではなかったですか?

除隊してから10年近く経っているのですが、『太陽の末裔Love Under The Sun』という作品に出演したり、日常から運動をし、軍隊特有の言葉遣いに慣れていたので、そこまでぎこちなくはありませんでした。逆に出演者の方々が僕に言葉遣いなど聞かれる場合が多かったですね。なのでリラックスして役作り出来ました。

――撮影現場の雰囲気はどうでしたか? 現場であったエピソードの中で特に記憶に残るエピソードやビハインドストーリーがあったら教えてください。

まず、真冬だったので撮影が凄く大変でした。その中でも第6話の海に飛び込むシーンが記憶に残っています。当初台本にはない内容だったのですが、監督と話し合い僕が海に飛び込むと言い実現しました。反応も良かったし、そのシーンがうまく描き出せたようで嬉しかったです。

――出演者の方々との呼吸はどうでしたか? また、チャ・ウインを演じたチョ・ボアさんとは初めての共演でしたがいかがでしたか?

元々知っている俳優の方々もたくさんいましたし、同年代の俳優さんたちが多かったので、僕を信じてついてきてくれたことがありがたかったです。とても大きな力になりました。俳優の方々だけではなくスタッフの方々も良い方ばかりで、このような方々に再び会えるのかと思いました。皆さんのおかげでつらい撮影も乗り越えられました。

ボアさんは小柄なのにアクションシーンに挑む姿や演技に対する熱意を見ながら良い刺激になりました。また演技について些細なことでも話し合ったので、そういう部分がドラマにしっかり現れていたと思いますね。本当にいいケミで呼吸が合いましたし、感謝を伝えたいです。

『軍検事ドーベルマン』アン・ボヒョン

――重みのある法廷シーンと笑いを誘う愉快なシーンを同時に伝えドラマの没入度を高めましたが、一番印象に残ったセリフは何ですか?

僕は自分が出ているテレビを見るのが恥ずかしくて見ない方なのですが、映像を見ると撮影時の記憶とエピソード一つひとつが思い浮かびます。一番記憶に残っているセリフは「大尉 ド・ベマン」、「チャ軍検事」ですかね。

ド・ベマンという単語自体の発音が凄く難しくて(笑) 最初名前をもらった時、違う俳優の皆さんも発音が難しいとおっしゃっていました。撮影が終わる頃には「大尉 ド・ベマン」が口について上手く言えるようになっていました。「大尉 ド・ベマン」、「チャ軍検事」が台本の一部分だったのでこの二つの単語が一番思い浮かびますね。

――第1話で人質になったウインを救うシーンや、第2話の橋の上でソラクの群れと戦うシーンなど数多くの名場面がありますが、アン・ボヒョンさんが考える『軍検事ドーベルマン』の一番好きなシーンを教えてください。

ドラマをご覧になればお分かりますが、毎回アクションシーンがあったと思います。アクションシーンはスタントマンを使わずにほとんど僕が撮影に挑んだので、そのような部分を視聴者の方々がたくさん喜んでくれるのではと思います。また第1話で僕が実際に逆さまにぶら下がってCG撮影をしたのですが、意外にリアリティーがあって上手く撮れたので、そのシーンも好きです。

『軍検事ドーベルマン』アン・ボヒョン

――ここは日本の方が好きそうだなという作品のポイントはありますか?

まず、とても痛快なアクションがたくさんあります。そして僕たちも撮影時、台本を見ながら次が気になって仕方がなかったのですが、毎回のエンディングが一度見たら止まらないエンディングなので、日本の方々も楽しんで頂けると思います。

――日本でも『梨泰院クラス』以降、『マイネーム:偽りと復讐』『ユミの細胞たち』などで人気を集めていますが、日本での人気を実感されていますか?

SNSを通じて日本のファンの方々がたくさんできたということを体感したりします。またプレゼントをたくさん送って頂きありがたいですし、大きな力になっています。

――『軍検事ドーベルマン』は韓国初の軍法廷を題材にしたドラマで、ストーリー、演技、演出の3拍子が揃い韓国で高い視聴率を記録、好評を得ましたが、日本の視聴者に見どころを教えてください!

韓国でも初めて試みる軍法廷物でしたし、好評だったので気持ちよく撮影を終えることができました。日本でも題材が今までなかったものなので、もっと気になるのではないかと思います。ストーリーがまったく予想できないことが多いので、予想しながら見るのがより楽しいと思いますし、そのような要素をいっぱい盛り込んだドラマなので、そこにフォーカスを合わせてくださればもっと楽しくご覧頂けると思います。

――最後に、『軍検事ドーベルマン』を待っている日本のファンの方々にメッセージをお願いします。

『軍検事ドーベルマン』俳優の方々とスタッフの方々で冬を乗り越えながら本当に熱心に撮った作品なので、楽しく見て頂けると嬉しいです。ド・ベマンと僕アン・ボヒョンもたくさん愛してください! 良い作品を続けられるよう応援してくださってありがとうございます!

韓国ドラマ『軍検事ドーベルマン』DVD情報

アン・ボヒョン初主演ドラマ『軍検事ドーベルマン』は、2023年12月6日(水)よりセル DVD-BOX&レンタル DVD 同時リリース。DVD-BOX2は2024年1月10日(水)発売。

発売元:株式会社 KADOKAWA K プラス
販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング


新作情報

Photo:『軍検事ドーベルマン』©STUDIO DRAGON CORPORATION
アン・ボヒョン個人画像:写真提供KADOKAWA K+