12月1日(金)よりサービスが開始されたサブスクリプション型ストリーミングサービス「Paramount+」(パラマウントプラス)のローンチに伴い、今月6日(水)に神田明神ホールでメディア向け発表会が行われた。
『NCIS』シドニー版のキャストからビデオメッセージも
Paramount+ インターナショナルマーケット統括エグゼクティブ・バイスプレジデント兼インターナショナル・ゼネラル・マネージャーであるマルコ・ノビリのほか、動画配信サービス「J:COM STREAM」で10月より一部ライブラリーコンテンツを中心に先行配信していたJ:COMの代表取締役会長、芳賀敏と、WOWOWオンデマンドで同サービスを提供しているWOWOWの代表取締役 社長執行役員の田中晃が登壇。さらにゲストとして、秋元才加、☆Taku Takahashi(m-flo)、こがけんが姿を見せた。
Paramount+は、映画・ドラマの製作会社として知られるパラマウントが運営するストリーミングサービス。もともとは2014年に「CBS All Access」という名前でスタートし、2021年に改名。オリジナルコンテンツはもちろん、同グループ内のCBSやShowtime、MTV、Nickelodeon、Comedy Centralで放送される作品も適宜配信されている。会場内には、シルベスター・スタローンがマフィアを演じるParamount+オリジナルドラマ『タルサ・キング』のパネルや『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』のキャストたちが登場する動画パネル、『サウスパーク』のキャラクターたちと一緒に写真が撮れるフォトスポットも。
イベントではまずParamount+が誇る映画、ドラマ、アニメ、バラエティなどで往年の名作から注目の新作まで揃う多彩なラインナップが発表され、大人気ドラマ『NCIS』シリーズの最新作として当サイトでも何度も取り上げてきたオーストラリア・シドニーを舞台とする『NCIS: Sydney(原題)』のキャストから日本上陸を祝福するビデオメッセージも上映された。さらに、WOWOWオンデマンドで配信開始早々アクセスランキングのトップに立つ『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』のシーズン2が日本では2024年1月にリリースされることも明かされた。
今回のパートナーシップについてノビリ、芳賀、田中の3人がクロストーク。1991年の開局当時からパラマウント系列の作品を多く放送してきたWOWOWの田中は今回の提携は「必然」だと述べた。J:COMでは人気ランキングの上位のほとんどをCBS作品が占めていると語る芳賀は、『タルサ・キング』のシーズン1全9話を一気見したという。ケヴィン・コスナー主演の西部劇ドラマ『イエローストーン』をはじめ、手掛ける作品が次々とヒットしているテイラー・シェリダンに惚れ込む田中は、シェリダンの新作『Lawmen: Bass Reeves(原題)』を楽しみにしていると明かした。トークの最後には、田中がノビリに、アメリカの様々な都市を舞台にした人気の犯罪捜査ドラマ『CSI』の東京バージョンを作ろう!と提案。WOWOWは近年、CBSの人気ドラマ『コールドケース』の世界初リメイクを吉田羊主演で制作したり、Max(旧HBO Max)と『TOKYO VICE』を共同制作したりと、ハリウッドとの関係も強まっているため、新たな提案が実現するのか期待したい。
スタローンはちょっとめんどくさい?
その後はゲスト3人が登場し、それぞれが好きなパラマウント作品に対する愛を吐露。10月に第一子を出産した秋元は、シルベスターにハマっているようで、『タルサ・キング』でのマフィア姿が「カッコイイ」「セクシー」と称賛。シルベスターといえば、そろって美人なことで知られる娘たちとともに出演するリアリティ番組『スタローン・ファミリー』もParamount+で配信中だが、そちらでの彼は秋元に言わせると「ちょっとめんどくさいところがある」んだとか。
『スター・トレック』シリーズに関することなら1時間でもしゃべっていられるくらいトレッキー(同シリーズのファン)である☆Takuは、『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』が今回配信開始となったことについて「トレッキーの氷河期が解けた」と表現。SF作品と思われがちな『スター・トレック』シリーズだが、実は現実世界に通じる内容なのだと熱弁を振るった。彼が『~ストレンジ・ニュー・ワールド』はシリーズ初心者にも手をつけやすい作品だと紹介したところ、秋元が「見てみようと思います」と反応している。
映画大好き芸人として知られるこがけんが好きな作品として挙げたのは、パラマウントが誇る『ミッション:インポッシブル』シリーズや『トップガン』シリーズの主演であるトム・クルーズの作品。彼は『アメトーーク!』に「トム・クルーズ大好き芸人」として出演したこともあるのだが、その収録時にあまりにも熱心に話したことでほかの芸人から「配給芸人か!」とツッコまれたと明かし、「こうして本当に配給会社のお仕事をもらえるなんて」と感慨深そうに語っていた。トム愛が強すぎるあまり、映画の中での彼のモノマネも披露。「褒められていると思ったのに、途中で馬鹿にされていることに気づいた時のトム(笑っていたところから、途中で一回止まるのがポイント)」と「仲間と会った時のトムの指ポーズ」で会場の笑いを誘った。さらに「トムはすべての作品でそのうち7割は走っている」という説も提唱している。
ゲスト3人はアニメについても語り合い、秋元が子どもと一緒に見たい作品として『スポンジ・ボブ』を挙げれば、こがけんは『パウ・パトロール』の主人公の少年ケントを絶賛。実は10歳なのに達観していて人間ができすぎているとコアな見方を提示した。☆Takuは、コンプライアンスの強い現代にあって、リアルなアメリカを感じることができる作品だとして大人向けアニメ『サウスパーク』を推している。
発表会の最後には、会場横の神田明神境内へ移動し、フォトセッションが行われた。(海外ドラマNAVI)