『ツイン・ピークス』でエミー賞2度ノミネートのパイパー・ローリーが死去。カイル・マクラクランが追悼

カルト的人気を誇る『ツイン・ピークス』のキャサリン・マーテル役で知られるパイパー・ローリーが91歳で亡くなった。

エミー賞やアカデミー賞で何度も候補に

米Deadlineによれば、パイパーは10月14日(土)の朝に死去。少し前から具合が悪かったと報じられているが、病名などは明かされていない。

1990年代に大きな話題を集めたデヴィッド・リンチのミステリー『ツイン・ピークス』でアンドルー・パッカードの妹キャサリン・マーテルを演じたパイパー。その演技で2年連続でエミー賞にノミネートされ、ゴールデン・グローブ賞を受賞。エミー賞には合わせて9度ノミネートされ、1986年のTV映画『Promise(原題)』で助演女優賞に輝いている。

25年後に製作された続編『ツイン・ピークス The Return』には出演しなかったものの、キャリア後期も様々なドラマに出演。『ER 緊急救命室』でロスの母親サラを演じたほか、『ふたりは友達? ウィル&グレイス』『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』『MACGYVER/マクガイバー』などでゲストを務めた。

1932年にデトロイトで生まれて幼い頃から演技に興味があったパイパーは10代でUniversal Picturesと契約し、キャリア初期にロック・ハドソン、タイロン・パワー、トニー・カーティスら当時のスターと共演して経験を積む。その後、ポール・ニューマン演じる主人公の恋人サラを演じた1961年の『ハスラー』と、シシー・スペイセク演じる少女の狂信的な母親を怪演した1976年の『キャリー』、そして耳が聴こえないヒロインの母親に扮した1987年の『愛は静けさの中に』で3度アカデミー賞助演女優賞候補となった。

亡くなったパイパーについて、『ツイン・ピークス』でデイル・クーパー捜査官として共演したカイル・マクラクランがコメント。SNSに当時の自分たちがキャラクターに扮した写真、そして撮影とは関係ないところで二人で楽しそうに過ごしているところの写真をアップし、以下のように述べている。

「『ツイン・ピークス』のファミリーを失うのはいつだって難しいものだ。パイパー・ローリーの場合もそれは変わらない。彼女はとても優しい雰囲気のある人で、カメラの前では見事な存在感を発揮していた。彼女がキャサリン役に注ぎ込んだ活気あふれるエネルギーは永遠に生き続けるだろう」

映画やドラマを印象的な演技で支えたパイパーの冥福を祈りたい。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline米Entertainment Weekly