『ジ・オフィス』あの人、ファンの寄付金を返金!スピンオフは実現せず?

米NBCの人気コメディドラマ『ジ・オフィス』の全9シーズンでスタンリー・ハドソンを演じたレスリー・デヴィッド・ベイカーが、スタンリーを主人公にしたスピンオフドラマを実現するために、ファンに募った寄付金を全額返金するとSNSで告知した。

予想外の事態が続いて3年経過し…

米Varietyによると、2020年にクラウドファンディング「Kickstarter」でレスリーは、スタンリーを主役にしたスピンオフを制作する資金を集めることに。そのスピンオフ『Uncle Stan(原題)』では、スタンリーがフロリダでの退職生活から抜け出し、甥が立ち上げたばかりのバイク兼花屋のビジネスを救うためにロサンゼルスへ向かい、その後の生活が描かれる予定だったという。その結果、1640人の献金者から目標の30万ドルを超える33万6450ドルが集まった。

しかし、それから約3年が経ってもスピンオフが制作されていないため、SNSでレスリーがその資金をどうしたのかという疑問が飛び交い始めたとのこと。それに応えるかのように、レスリーがInstagramを更新し、次のように釈明している。

「情報の更新が遅れたことをお詫びします。すべてを軌道に乗せ、みなさんに報いるために舞台裏で取り組んできました。僕たちも皆さんと同じように、このプロジェクトを開始できることにワクワクしていますし、皆さんの忍耐とサポートに心から感謝しています。ですが、僕たちが制御できない状況により、プロジェクトは予想よりも時間がかかっています。当初の遅延は新型コロナウイルスのロックダウンのせいで起こり、予想よりも遅れてしまいました。そして物事が正常に戻り始め、献金の利用とプリプロダクションを開始した時にWGA(全米脚本家組合)のストライキが発表され、再び制作を保留することになりました。皆さんもご存知の通り、SAG(全米映画俳優組合)は現在ストライキ中で、合意に達するまで無期限の活動停止が続きます。僕たちはエンターテインメント業界の人々と連帯し、このような時期にWGAとSAGをサポートする役割を果たしていきます」

レスリーは、ストライキが終了すればこのスピンオフを制作するつもりだが、プロジェクトが無期限の休止状態にある間は献金者に返金することを決定。「現在の経済状況を考慮すると、これが最善の行動であると感じました」と綴っている。「Kickstarter」では提示したプロジェクトが達成されない限り、集まった資金の全額を手にすることはできないため、現時点で得ていたおよそ3分の1にあたる11万629ドル(現為替1ドル=142円換算:約1570万円)のみ返金したという。

スタンリーを主人公にしたスピンオフが実現する可能性は、かなり低くなりそうだ。

(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety

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