『24』キーファー・サザーランドが語る、放送局と配信のドラマの違いとは

大ヒットドラマ『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアー役で人気を博したキーファー・サザーランドが、テレビ放送局のドラマと動画配信サービスのドラマとの違いを語った。米Deadlineが報じている。

配信では「壁」がある?

キーファーは、主演ドラマ『Rabbit Hole(原題)』のシーズン1が今年3月下旬から5月上旬にかけてParamount+で配信されたばかり。同作がシーズン2へと更新された場合、参加する準備はできているが、Paramount+が新シーズンを制作するかは分からないと述べた。

米TV Insiderのインタビューで彼は、『THIS IS US /ディス・イズ・アス』のプロデューサーとして知られるジョン・レクアとグレン・フィカーラによって作られた本作のシーズン2をやりたいと思っていることを明かした。「この作品に関われたことは本当に嬉しいですし、ジョンとグレンの制作プロセスが大好きで、キャストのみんなを愛しています。類い稀な人々の集まりで、とても楽しく一緒に仕事することができました。(シーズン2で)また集まれることを願っています」

これまでのドラマ作品と同じように本作でも主演のほかに製作総指揮を兼任しているキーファーだが、Paramount+がシリーズを更新するかどうかは分からないとし、放送局と配信向けの番組制作の違いについて考えを述べた。

「私は『24』(FOX)で10年、『サバイバー:宿命の大統領』(ABC→Netflix)で3年、『TOUCH/タッチ』(FOX)で2年と出演し続け、しかもこれらはすべてテレビ放送局での作品でした。『サバイバー』は最後Netflixにプラットフォームが移りましたが、少なくとも最初の2シーズンはそうでした。放送局では、かなり早い段階で制作側と放送局の関係が構築されるので、更新・打ち切りのどちらかに向かっているかが、シーズンを終える頃には大体分かるようになるんです。それに対して、Paramount+やNetflixと組んだ時の自分の経験や、他の俳優や脚本家から聞いた話によると、動画配信サービスでは作品ラインナップを決めるグループと実際に作品を作る人の間に壁があるようです。なぜかは分かりませんが、ニールセンは動画配信サービスの視聴率を公表していません。なので、まったく私たちとは関係のないところで、色々なことがカウントされたり計算されたりしているんです。従来とはそこが変わっただけなのですが、自分たちの立ち位置が分からないというのはとても奇妙なことに思えます」

『Rabbit Hole』は、殺人の濡れ衣を着せられた企業スパイ、ジェームズ・ウィアーを主人公にしたスパイスリラー。キーファーのほか、メタ・ゴールディング(『Empire 成功の代償』)、エニド・グレアム(『The Sinner -隠された理由-』)、ロブ・ヤン(『キング・オブ・メディア』)、チャールズ・ダンス(『ゲーム・オブ・スローンズ』)らが出演している。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline