『イエローストーン』はやはりシーズン5で終了へ。続編の状況は?

ここ3ヵ月にわたってきな臭い話が聞こえていた大ヒット西部劇ドラマ『イエローストーン』は、残念ながらシーズン5をもって終了することが明らかとなった。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。

本家と入れ替わりで続編ドラマがスタートへ

米ケーブル局Paramount Networkで2018年にスタートした『イエローストーン』は、広大な草原が広がるモンタナ州のイエローストーン牧場を舞台に、この一帯を牛耳るダットン一家が、不動産開発業者や土地の所有権を主張する先住民と土地をめぐって熾烈な争いを繰り広げる物語。ケヴィン・コスナーが主演する同作は好評を博し、スピンオフドラマ2本(『1883』『1923(原題)』)も制作された。

そんな人気作が存続の危機に瀕していると最初に伝えられたのは、本国でシーズン5前半の放送が終了して間もない今年2月。夏放送予定とされたシーズン5後半の撮影スケジュールをめぐって主演のケヴィンとクリエイター側で意見の相違が起きていると報じられたが、ケヴィンの弁護士やParamount Network側は報道を否定。また、揉めているのはケヴィンの都合がゆえとされているのは会社側の交渉術だという説もあがっていた。その後、同作のイベントが4月初めに行われるも、登壇するはずだったケヴィンらメインキャストがドタキャンしてファンの怒りを買う事態に

結局、『イエローストーン』はシーズン5をもって終了することがこの度発表された。また、シーズン5後半の放送開始は、夏でなく11月へと延期。それに加えて、新シリーズが制作されることも明らかとなった。タイトル未定のこの新作ドラマは本家の続編となり、オリジナルと入れ替わるように12月から放送される予定だという。とはいえ、現在アメリカでは脚本家のストライキが起きているため、両作の放送スケジュールはずれ込む可能性がある。

本家打ち切りの噂が最初に上ったタイミングから囁かれていた続編ドラマは、マシュー・マコノヒー(『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』)が出演すると見られているが、そちらは今も交渉中。マシューではない複数の俳優がオファーを受けたという情報も出ているが、彼らの名前は今のところ明らかになっていない。

なお『イエローストーン』打ち切り発表の直前、Paramountは株価がおよそ25%下落したことにより第1四半期で11億ドル(約1485億円)の損失を計上すると報じられていた。

『イエローストーン』シーズン1~3、前日譚『1883』はU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline

Photo:『イエローストーン』©2020 Viacom International,Inc.