現代のモンタナ州イエローストーン牧場を舞台にしたドラマ『イエローストーン』は、主人公ジョン・ダットンをケヴィン・コスナーが演じていることもあり人気を博しているが、同作のイベント出演でドタキャンがあり、ファンの怒りが噴出していることが分かった。米Varietyなどが報じている。
きな臭い噂が聞こえる中、突然の予定変更
4月1日(土)、ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催されたドラマ界の一大イベント、今年で40回目を数えるペイリーフェストに出席する予定だったのは、クリエイターのテイラー・シェリダンと製作総指揮のデヴィッド・C・グラッサーのほか、主演のケヴィン、ケリー・ライリー(ベス・ダットン役)、コール・ハウザー(リップ役)、ルーク・グライムス(ケイシー・ダットン役)、ケルシー・アスビル(モニカ役)、ウェス・ベントリー(ジェイミー・ダットン役)、ギル・バーミンガム(トーマス・レインウォーター役)、ジャッキ・ウィーバー(キャロライン・ワーナー役)のキャスト8人という計10人。だが、開始30分前に中へと通されたメディアが渡された紙にあったゲストの名前は、ジョシュ・ルーカス(若き日のジョン・ダットン役)、ウェンディ・モニツ(リネル・ペリー役)、モー・ブリングス・プレンティ(モー役)、ドーン・オリヴィエリ(サラ・アトウッド役)のキャスト4人と、事前に伝えられていたものとはまったく異なるものだった。放送局であるParamount Networkの重役キース・コックス氏も出席したが、レッドカーペットで記者に応えることはなかった。
ペイリーフェストの公式サイトではゲスト一覧が更新されていなかったこともあり、チケットを購入してこのイベントを見に来ていたファンも直前の変更に驚くことに。イベントでは、昨年12月に米国で既に放送されていたシーズン5第7話「The Dream Is Not Me(原題)」がまず上映された後、「スケジュールの都合」でゲストが変更されたことが知らされた。ファンからは思わず息を呑むような声があがり、「彼ら(もともとの登壇予定メンバー)はどこにいるんだ」と叫ぶ人もいたが、その場に登場した俳優たちには温かい拍手が送られた。ゲストの一人であるジョシュは、同作が共和党向けのドラマだと貶めようとする人たちを批判し、「これは家族と愛の話なんだ」と話してファンを沸かせている。
しかし、登壇ゲストの大幅変更に対するファンの怒りはSNSでも噴き出すことに。「100ドル(約1万3000円)以上のチケットを買った者として、かなり頭にきている。おとり商法もいいところだ。(ゲスト変更を知って)たくさんのファンが出て行った」「払い戻しはあるのか? 来ると言っていたキャストのために2時間車を走らせたのに、酷い冗談だ。ぼったくりもいいところだよ」といったコメントが飛び交った。ペイリーフェスト側は現時点でコメントを発表していない。
そんなイベントでは、本国で夏に放送されるはずのシーズン5の後半はまだ撮影が始まっておらず、撮影開始日も知らされていないことが、出席したキャストによって明かされた。同作に関しては今年2月、ケヴィンが自身の監督・主演映画『Horizon(原題)』の製作との兼ね合いからか、シーズン後半(残り8エピソード)分の撮影を1週間にとどめたいと考えており、その要望がクリエイターであるシェリダンの不満の種となり、共演者の士気にも影響していると報じられた(のちにケヴィンの弁護士が報道を否定)。今後のことはまだ発表されていないが、今回のイベントの冒頭でコックス氏は、ケヴィンはまだシリーズを続ける意思があると確信しており、すぐに制作が始まることを望んでいると話している。
『イエローストーン』は、シーズン4がWOWOWにて4月5日(水)午前0:00より放送・配信される(第1話放送無料)。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Variety
『イエローストーン』シーズン4はWOWOWにて4月5日(水)スタート
Photo:『イエローストーン』シーズン4 ©2023 Paramount Network. All Rights Reserved.