全米が夢中になっているApple TV+（アップルTVプラス）の大ヒットコメディシリーズ『テッド・ラッソ：破天荒コーチがゆく（原題：Ted Lasso）』。タイトルは知っているけど見たことがない人、気になっているけど後回しにしている人も多いのでは？ そこで今回は、『テッド・ラッソ』が人々の心を掴む理由、評価や評判、登場人物やキャスト情報など、Apple TV+オリジナル作品史上最も愛される本作の魅力を徹底的にご紹介！
Apple TV+『テッド・ラッソ』とは？
2020年からApple TV+で独占配信中のオリジナル作品。アメフトコーチがサッカー監督として四苦八苦する様子をユーモア満載で描く。Apple TV+で最も視聴されたオリジナルシリーズとして知られる大人気シリーズで、米Forbesによると2023年3月から配信中のシーズン3第1話は、Apple TV+史上最高の初回視聴者数記録を樹立。
『テッド・ラッソ』あらすじ
アメリカの大学アメフトチームでコーチをしていたテッド・ラッソは、なぜかイギリスのプレミアリーグチームからの誘いでサッカーチームの監督をすることに。妻と子を置いてさっそくイギリスへと引っ越すが、そもそも彼がスカウトされたのにはクラブのオーナーのあるリベンジが絡んでいるのだった…。そんなことを知る由もないテッドは、負け続けているチームをなんとか勝たせようと、持ち前の明るさを武器に選手たちからの信頼を得ようとする－。
『テッド・ラッソ』評判＆評価
圧倒的な受賞歴
『テッド・ラッソ』は視聴者から人気が高いだけでなく、賞レースでも歴史的な記録を残し、批評家からも高く評価されている。2021年のエミー賞では、最重要部門の一つであるプライムタイム・エミー賞作品賞（コメディ・シリーズ部門）を受賞。ほかにも、主演男優賞、助演男優賞、監督賞なども受賞。ノミネート数は、合計20部門ノミネートで、『Glee／グリー』の記録を塗り替え史上最多ノミネートを誇る新作コメディシリーズとなった。
芸能界からの支持も熱い！
『テッド・ラッソ』のファンは芸能界にも！ SNSで『テッド・ラッソ』愛を投稿している著名人たちを紹介。
ドリュー・バリモア
『サンタクラリータ・ダイエット』『チャーリーズ・エンジェル』などで知られる子役出身の俳優、監督、プロデューサー。Instagramに「I ❤️ TED LASSO」と投稿。
リック・アストリー
イギリス出身のシンガーソングライター。シーズン2のあるエピソードで、リックの楽曲が印象的に使用されるエピソードがあり、そのシーンを見たあとに「番組の大ファンなんだ。本当に感動だよ」と反応した。
#Believe #Biscuits #Grrrr @TedLasso @jasonsudeikis @hanwaddingham @brendanhunting @brettgoldstein @AppleTV #tedlasso pic.twitter.com/MZ9Bm773kP
— Rick Astley (@rickastley) September 25, 2021
ライアン・レイノルズ
『デッドプール』シリーズなどで知られる俳優。ライアンは、俳優で友人のロブ・マケルヘニーと共に“レクサムFC”という実際のサッカーチームを所有するオーナーなのだが、劇中「彼らがサッカーチームを買収したかは、冗談か本当か分からない」と、いじられるシーンがある。それを受け、ライアンはTwitterに嘘の通告書をアップし「法的措置を避けるために、テッド・ラッソのクッキーをチームに送ってくれ」とユーモアのあるリアクションで応えた。
Enough is enough, @TedLasso & @AppleTV pic.twitter.com/P3jBb2WJld
— Ryan Reynolds (@VancityReynolds) August 21, 2021
ダイアン・ソイヤー
アメリカの著名なジャーナリスト。ABCニュースのメインニュース番組で長年アンカーを務め、アメリカにおけるもっとも力のある女性30人に選ばれたこともある。テッドが「ダイアン・ソイヤーにデートに誘われたらイエスと言うよ」という言うシーンを引用し、「参加する！」と投稿。テッドとのデートに前向きな反応を見せた。
Dear @TedLasso - I’m in. Your move. pic.twitter.com/durjeZkeIj
— Diane Sawyer (@DianeSawyer) July 25, 2021
ドリー・パートン
アメリカのカントリー・ミュージックの第一人者として知られる。「リッチモンドのチケットが私宛てにあるって聞いたわ！」とツイート。
You're too sweet, @TedLasso! I heard you left some @AFCRichmond tickets at will call under my name? 😉 https://t.co/1TcY8dFvOK
— Dolly Parton (@DollyParton) September 29, 2021
『テッド・ラッソ』の魅力
ただのスポーツドラマではない？
『テッド・ラッソ』は、たくさんのジャンルのいいとこ取り！ コメディであり、ハートウォーミングであり、お仕事ドラマでもある。スポーツもあり、ロマンスもあり、友情もある。見る人誰もが自分の好きな要素を見つけることができ、みんなで一緒に楽しめる番組になっている。
テッドのキャラクターが最高！
主人公テッドは、いつでも誰に対しても愉快で、楽観的で、好意的！ ベストを尽くすことのお手本を見せれくれるし、苦境に直面しても前向きでポジティブ。時には落ち込むこともあるけれど、物事がうまくいくと信じて前進する姿からは元気をもらえる。チームの選手たちや周囲の人々を確実に魅了していく好感度抜群のキャラクターで、彼がこの作品をより良いものにしているのは間違いないだろう。
登場人物がリアル
テレビ番組では通常、主人公の物語に肉付けすることに最も時間が割かれるため、脇役はステレオタイプに陥りがち。しかし『テッド・ラッソ』では、すべてのキャラクターがリアルに感じられ、それぞれのストーリーがある。どのキャラクターにも心と魂があり、悩みもあれば成功や勝利もある。
友情に心温まる
テッドやチームオーナー、コーチ陣、選手たちなどキャラクター同士の温かく愛情深い友情に癒されるし、見ていて心地が良い。作中に登場する、テッドや仲間たちが友情を深める大事な溜まり場でもある実在のパブ「The Crown & Anchor」では、実際に宿泊や飲食が可能である。
メンタルヘルス問題を取り扱う
楽観的なテッドにも、気分が乗らない日はある。シーズン2では、彼がセラピーを受け、心を開き弱音を吐けるようになる様子も描かれる。見ている人々に、自分の感情を閉じ込める必要はないということ、助けを求めることは決して恥ずべきことではないということを教えてくれる。
セリフに元気をもらえる
現実の生活にも通じるような名言がたくさん登場する。チームのロッカールームにも掲げた「信じろ（Believe）」や、「批判的にならず、好奇心を持て（Be curious, not judgmental）」など、テッドの言葉は、愛、優しさ、ポジティブさなど、私たちが覚えておくべき重要な感情や考え方を教えてくれる。
誰も冗談の被害者ではない
テッドはイギリスにいるアメリカ人で、チームの選手たちも多様性に溢れている。場違いな人を馬鹿にするようなジョークを言うこともできるだろう。しかし、この番組では誰かが傷つくようなジョークは出てこない。イギリス人であろうとアメリカ人であろうと、すべてのキャラクターが物語を語る作家たちによって大切にされているように感じられる。
『テッド・ラッソ』登場人物＆キャスト
テッド・ラッソ（ジェイソン・サダイキス）
陽気で楽観的なアメリカの大学のアメフトコーチ。イギリスのサッカーチームAFCリッチモンドの監督として雇われる。
演じるジェイソン・サダイキスは、アメリカの最長寿バラエティー番組『サタデー・ナイト・ライブ』キャストメンバーとして著名なコメディアン兼俳優。本作では製作にも携わる。
レベッカ（ハンナ・ワディンガム）
AFCリッチモンドのオーナー。サッカー知識ゼロのテッドをチームの監督として雇った背景には、元夫へのリベンジという目的があったのだが…。
演じるハンナ・ワディンガムは、『ゲーム・オブ・スローンズ』『クリプトン』などの出演で知られる。
ロイ・ケント（ブレット・ゴールドスタイン）
リッチモンドのミッドフィルダーからキャプテン、そしてアシスタントコーチになった熱血ベテラン選手。実在のサッカー選手ロイ・キーンを参考にしたと言われている。
演じるブレット・ゴールドスタインは、本作では製作と脚本も兼任する。Apple TV『シュリンキング 悩めるセラピスト』では製作総指揮を担当するほか、映画『ソー：ラブ＆サンダー』のクレジットシーンでは、ヘラクレス役でMCUデビューを果たしている。スタンダップコメディアンとしても活動。
キーリー（ジュノー・テンプル）
賢く自信に溢れたモデルの卵。選手の彼女としてロッカールームやオフィスに出入りする中、スキルを活かしてチームのマーケティング責任者に。その後、自分のPR会社を立ち上げる。
演じるジュノー・テンプルは、『つぐない』『ダークナイト ライジング』『マレフィセント』シリーズなど、これまで主に映画界で活躍。近年は、本作のほか『ジ・オファー / ゴッドファーザーに賭けた男』などドラマシリーズにも出演。
ビアード（ブレンダン・ハント）
ソフトな話し方だが辛口なユーモアのセンスを持つ、チームのヘッドコーチ。テッドの右腕でもあり、信頼できる友人でもある。シーズン2では、ビアードにフォーカスしたエピソードも登場する。
演じるブレンダン・ハントは、本作の共同製作、脚本も務める。ジェイソンとは『なんちゃって家族』『モンスター上司2』などで共演。
ジェイミー（フィル・ダンスター）
才能があるスター選手だが、自己中心的で傲慢な態度で、テッドやチームメイトを困らせる面も。一見嫌な奴に見えるが、そう振る舞う背景には理由があり…？ 一度はリッチモンドを去るも、後にチームに戻ってくる。
演じるフィル・ダンスターは、『オリエント急行殺人事件』『オール・イズ・トゥルー』などに出演してきた。
ネイト（ニック・モハメッド）
リッチモンドの雑用係で、後にアシスタントコーチにまで上り詰める。シーズン2のフィナーレでは、ある衝撃的な展開でシリーズ最大の悪役になる。
演じるニック・モハメッドは、これまで『オデッセイ』『プーと大人になった僕』などに出演。
『テッド・ラッソ』配信情報
『テッド・ラッソ』シーズン3配信中
『テッド・ラッソ』は、Apple TV+にて独占配信中。シーズン3は、毎週水曜日に配信中で最終話は5月31日（水）に配信予定。もともとシーズン3で完結する構想だったと言われているが、主演のジェイソンは続きやスピンオフなどを「人々が求めてくれるのは嬉しい」とコメントしている。今からならまだ最新エピソードに追いつけるかも!? 第一話は、誰でも無料で見られるので気になった人はまずチェックしてみて。
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Photo:Apple TV+『テッド・ラッソ：破天荒コーチがゆく』独占配信中
