第73回エミー賞のノミネートが現地時間7月13日(火)に発表された。その中で、Apple TV+オリジナルシリーズ『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』が、20ノミネートされ、史上最多ノミネートを誇る新作コメディシリーズとなった。米Deadlineが報じている。
今回のこのノミネート数は、新作ドラマとして2010年に19ノミネートされた米FOXのミュージカルコメディ『Glee/グリー』の記録を塗り替えたことになる。
本作は、アメリカの大学アメフトチームでコーチをしていたテッド・ラッソが主人公。なぜかイギリスのプレミアリーグからの誘いでサッカーチームを率いることになったテッドは、妻と子を置いてさっそくイギリスへと引っ越す。だが、彼がスカウトされたのにはクラブのオーナーのあるリベンジのせいだった...。そんなことも知らずにテッドは負け続けているチームをなんとか勝たせようと"アメリカ人"らしさを武器にチームメイトたちからの信頼を得ようと必死に頑張る姿を面白おかしく描いたもの。
そのチームであるAFCリッチモンド・クラブのオーナーであるレベッカを演じるハンナ・ワディンガム(『クリプトン』)は、この記録的ノミネーションを受け、「この一言に尽きるわ。ノミネートだけでもすごいことなのに、それに参加できてとても光栄!」
ハンナと同様に、キーリ―役のジュノー・テンプル(『ダーティ・ジョン -秘密と嘘-』)も初ノミネート。本シリーズへのサポートの姿勢に「圧倒された」と話している。「どういうこと? 私、歴史の一部になっている。とても素敵なことね」と笑った。
また、本作の脚本家、プロデューサー、そしてコーチ・ビアードとして出演もしているブレンダン・ハントは、プロデューサーとしてコメディシリーズ部門作品賞にノミネートされたほか、助演男優賞と脚本賞にもノミネートされている。
製作総指揮のビル・ローレンスは、「この作品で最も難しいのは、テッド・ラッソの精神に忠実であることです。つまり、一緒に時間を過ごしたり仕事をしたりする人々が大切であり、賞や勝ち負けはさほど重要ではないということなのです」と付け加えた。主人公テッドを演じるジェイソン・サダイキス(『モンスター上司』)もコメディシリーズの主演男優賞にノミネートされており、他にも助演男優賞に3名(ブレット・ゴールドスタイン、ジェレミー・スウィフト、ニック・モハメッド)を含む、20のノミネートとなった。
すでに3シーズンの更新が決定している『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』シーズン2は7月23日(金)にApple TV+にて配信スタート。プライムタイム・エミー賞授賞式は現地時間9月19日(日)に開催。(海外ドラマNAVI)
Photo:Apple TV+『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』