BAFTAテレビ・アワードなど各賞で絶賛された英国クライムドラマ『Happy Valley/ハッピー・バレー 復讐の町』(以下『ハッピー・バレー』)。5年ぶりに製作されたシーズン3で幕を閉じた本作だが、過去10年間にイギリスで最も視聴されたドラマシリーズの一つになっていたことがわかった。英Evening Standardが報じている。
『ハッピー・バレー』はアルコール中毒、薬物中毒、10代での妊娠があふれるイギリスの小さな町ハッピー・バレーを舞台に、英国のベテラン女優サラ・ランカシャー(『ラークライズ』)演じる巡査部長キャサリン・ケイウッドを主人公にしたクライムドラマ。
公式視聴率によると最終話のテレビ視聴者数は1110万人だったという。10年前の2013年以降、これ以上の視聴率を達成したのは、警察スリラー『ライン・オブ・デューティ』と『ボディガード』を含む4つのシリーズだけだという。『ハッピー・バレー』の最終回は、キャサリンが、ジェームズ・ノートン(『ロンドン、人生はじめます』)演じる殺人犯、性犯罪者、脱獄囚トミー・リー・ロイスと最後の対決をするという内容で、評論家は「衝撃的」かつ「英国アカデミー賞受賞もの」と称賛している。
PA通信の分析によると、2021年5月に放送された『ライン・オブ・デューティ』シーズン6最終話の視聴率は1580万人で、今世紀のドラマシリーズとしては最大の視聴者数だったという。過去10年のドラマシリーズで、『ハッピー・バレー』より上位に位置するのは、英ITVの『ブロードチャーチ ~殺意の町~』(2017年4月、1160万人)と共に、英BBCの『ボディガード』(2018年9月、1520万人)、『SHERLOCK シャーロック』(2014年1月、1270万人)の3作品。また、21世紀に入ってから最も視聴されたドラマのランキングでは、『ライン・オブ・デューティ』と『ボディガード』がリードしてはいるが、『ハッピー・バレー』は16位につけている。次にランクインしているのはすべて今世紀初頭のITVシリーズで、『ハートビート~小さな町に大事件』(2000年のエピソードは1520万人が視聴)、『フロスト警部』(2001年、1470万人)、『モース警部シリーズ』(2000年、1370万人)らがある。最近では『ライン・オブ・デューティ』と『ボディガード』の膨大な視聴者数に匹敵するようなシリーズはほとんどないことがわかっている。
『Happy Valley/ハッピー・バレー 復讐の町』はシーズン1~2がAmazon Prime Video、U-NEXT、Huluにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『Happy Valley/ハッピー・バレー 復讐の町』(c)Red Production Company Limited 2014