『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞を席巻した韓国を代表するポン・ジュノ監督が2013年に発表した同名映画を米TNTがドラマシリーズ化した『スノーピアサー』。ファイナルシーズンとなるシーズン4が製作される予定だったが、打ち切りになることが発表されたとTV Lineが伝えている。
ファイナルシーズンはお蔵入りに…
2020年から放送開始したSFアクションドラマ『スノーピアサー』。ジュノ監督が製作総指揮に名を連ね、ジェニファー・コネリー(『トップガン マーヴェリック』)、ダヴィード・ディグス(『セントラル・パーク』)、ショーン・ビーン(『World on Fire』)といった豪華キャストが出演する本作は、シーズン4をもって幕を下ろす計画だったが、突如シーズン3で打ち切りになることが発表された。
「TNTは『スノーピアサー』シーズン4を放送しないことをご報告します」と、放送局の代表者名義で出された声明。「これは難しい決断でした。しかし『スノーピアサー』の素晴らしい終末の世界に命を吹き込んだ才能あふれる脚本家、俳優、クルーへの称賛は、いまもなお強くあります。我々は昨年からプロデューサーたちと共に協力して、なんとかファンが比類なき映像体験と共に、結末を楽しめるよう、物語を続けることのできる新たなホームがないか探してきました。将来のプロジェクトで彼らと仕事ができることを楽しみにしています」と救済のために動いていたことを明かした。
新たな配信・放送先を探し中だが
さらに製作会社のTomorrow Studiosも、作品に別れの場を用意するべく努力しているという。「私たちは『スノーピアサー』が大好きですし、シーズン4は気候変動や階級闘争の問題を深堀りしながら、視聴者を楽しませる素晴らしい才能によって物語が完結すると信じています」とTomorrow StudiosのCEOマーティ・アデルスタインと会長のベッキー・クレメンツは連名で声明を発表。「素晴らしい冒険のフィナーレを飾るファイナルシーズンを共にできる短くとも完璧なパートナーを見つけられることを願っています」
かつて『エイリアニスト』や『クローザー』、『ザ・ラストシップ』や『リゾーリ&アイルズ』など人気シリーズを連発していたTNT。しかし近年オリジナル脚本シリーズの本数は減少し、『スノーピアサー』が最後の一つに。どうか救済がなされて、用意された結末で物語を締めくくってほしい。
『スノーピアサー』シーズン1~3はNetflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『スノーピアサー』 (c) SNOWPIERCER LTD.CO. ALL RIGHTS RESERVED.