Netflix(ネットフリックス)製作によるリミテッドシリーズ『メイドの手帖』が新記録を打ち立て、全米家庭内暴力ホットラインが25年間の歴史で最も多くの通報を受けたことが明らかになった。
作品・俳優ともに高く評価
ステファニー・ランドの回顧録をドラマ化した『メイドの手帖』は、暴力的なパートナーから逃げ出した若い母親アレックスが頼る先もない中、家の掃除をするメイドの仕事を見つけ、より良い生活を求めて子育てと人生に奮闘する姿が描かれる。
本シリーズでは家庭内暴力は言うまでもなく、ホームレスや養育費の工面、シングルマザーが抱える問題などが取り上げられ、主演のマーガレット・クアリー(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)が第74回エミー賞リミテッドシリーズ/テレビムービー部門主演女優賞にノミネートされた。作品としても高い評価を得たシリーズは、その当時に『クイーンズ・ギャンビット』が保持していたNetflixの世帯視聴者数記録も塗り替えている。
最も誇らしかったことは…?
『メイドの手帖』は数多くの栄誉を手にしたが、クリエイター・ショーランナーを務めたモリー・スミス・メッツラー(『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』)は、賞のノミネートや記録更新よりも誇らしく思ったことについて明かしている。米Indie Wireのインタビューでメッツラーは、シリーズのプレミア配信後に全米家庭内暴力ホットラインが、25年間の歴史で最も多くの通報を受けたことが心に残ったと語っている。
「この番組の影響だけでなく、全米家庭内暴力ホットラインが与えた影響も大きいです。番組では各エピソードの最後に電話できる団体の名前を載せ、Netflixは情報源となるウェブサイトを立ち上げました。賞の候補になったことは光栄ですが、私たちの誰もがこの番組を作りたいと思ったのはそのためです。そのために私たちはここにいるのです」
『メイドの手帖』キャスト
主演のマーガレットのほか、マーガレットの実の母親で映画スターのアンディ・マクダウェル(『フォー・ウェディング』)ニック・ロビンソン(『Love, ヴィクター』)、アニカ・ノニ・ローズ(『グッド・ワイフ』)、ビリー・バーク(『暴走地区-ZOO-』)らが出演。
社会的に大きな影響を与えた『メイドの手帖』はNetflixにて独占配信中。
(海外ドラマNAVI)
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Photo:Netflixリミテッドシリーズ『メイドの手帖』