いよいよ日本時間の2月25日(月)8:30よりWOWOWプライムにて生中継される、第91回アカデミー賞授賞式。30年ぶりのホスト不在をはじめ、何かと騒がれている本年度の内容についておさらいしておこう。
ホストに内定していたコメディ俳優のケヴィン・ハートが同性愛者への過去の差別発言をめぐって降板し、司会進行役なしで進むことになった今回。しかし、これは悪いことでもないかもしれない。同授賞式はホスト不在をすでに約10回経験しており、前回同じ状況だった第61回授賞式(1989年)では代わりにプレゼンターを多く起用し、仕事や私生活で親しい者同士でペアを組ませて登場させるといった、フレンドリーな雰囲気のあふれる趣向が凝らされた。
その30年前のように今回も多数のプレゼンター(50人以上!)が登場。前年度の俳優部門で受賞した4人(ゲイリー・オールドマン、フランシス・マクドーマンド、サム・ロックウェル、アリソン・ジャネイ)のほか、『キャプテン・アメリカ』のクリス・エヴァンス、『ブラックパンサー』のチャドウィック・ボーズマンとマイケル・B・ジョーダン、『アベンジャーズ』のサミュエル・L・ジャクソン、『キャプテン・マーベル』のブリー・ラーソン、『007』シリーズのダニエル・クレイグ、『X-MEN』のジェームズ・マカヴォイ、『アクアマン』のジェイソン・モモア、『ゲーム・オブ・スローンズ』のエミリア・クラーク、『ウォーキング・デッド』のダナイ・グリラ、『ジェシカ・ジョーンズ』のクリスティン・リッターなど、スーパーヒーローを筆頭に人気キャラクターを演じてきた豪華な面々が集う。
しかも授賞式は時間短縮という至上命題があるのだから、セレモニーの冒頭や途中でのホストによるパフォーマンスがなくなることはそれに大きく貢献できる。なお、一部の部門をCM放送中に発表することで時間を削るという話もあったが、こちらは監督や俳優からの猛反発に遭い、めでたく全部門が放送中に発表されることが決まっている。
音楽パフォーマンスも要注目だ。歌曲賞にノミネートされている『アリー/スター誕生』『メリー・ポピンズ リターンズ』などからレディー・ガガ、ジェニファー・ハドソンら人気アーティストが歌ってくれる。さらに5部門ノミネートの『ボヘミアン・ラプソディ』から、本物のクイーンとアダム・ランバートが参加することも明らかになっている。アーティストたちの豪華すぎる競演で多くの視聴者を引きつけた先日のグラミー賞と同じような効果が見込めるのではないだろうか。
(海外ドラマNAVI)
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アカデミー賞(C)FAM020/FAMOUS