麻薬王に追い詰められたサラリーマンが、家族を巻き込み犯罪行為に手を染める、Netflixオリジナルシリーズ『オザークへようこそ』。ファイナルとなるシーズン4の配信が始まったばかりだが、最終章はパート1と2に分かれた構成となっている。その理由を米National Worldが報じた。
本作は、ファイナンシャルプランナーの夫、マーティ(ジェイソン・ベイトマン)が妻ウェンディ(ローラ・リニー)や子どもらと共に、シカゴ郊外からミズーリ州のオザーク高原にあるサマーリゾート地に引っ越すところから物語が始まる。引っ越したその理由は、麻薬組織のボスの怒りを鎮めるためであり、マーティはこの地でマネー・ロンダリングを行い暗黒の世界にどんどん足を踏み入れていくというストーリー。
このファイナルシーズンは、前3シーズンの各10話構成よりも多い全14話構成となっており、現在はその前半の第7話までが視聴可能だ。残りは今年後半に配信されるだろうと言われているが、正確な時期は未定。しかし、全エピソードの撮影は既に終了していることは判明している。
実は本作がよく比較される『ブレイキング・バッド』も最終シーズンで同じような放送形態をとった。全16話のファイナルシーズンだったが8話ずつの2回に分けられ、前半が2012年7月に、後半が2013年9月に放送された。
ではなぜこのようなことが起こるのか? それにはいくつかの理由が考えられる。一つ目の理由としては、話数の多い一つのシーズンを撮影する方が、2シーズン別で撮影するよりもコストが安く済むからだ。また、他のプロジェクトや仕事に移る可能性のある俳優らが、次のシーズンでやめることなく話数が増えてもそのシーズンを通して出演してくれることも理由として考えられる。さらに、賞レースのノミネーション問題もよくあることだ。一つのシーズンを2回に分けてリリースすることで、各エピソードを異なる賞の枠にノミネートすることができる。『オザークへようこそ』は例年、エミー賞に多くノミネートされ、受賞もする優秀な作品であり、この分割方法だとさらに多くの賞を獲得できる可能性があるからだ。
Netflixは、地上波などのTV放送局のようにシリーズ・プレミアやシリーズ・ファイナルを行うわけではないが、シーズン4を2つに分けることで、視聴してもらうためのスペシャルイベントも、お披露目することもできる。分割しているのには、そのようなさまざまな背景が考えられるだろう。
そんな『オザークへようこそ』シーズン4パート1は、Netflixにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)
★今すぐ『オザークへようこそ』を見る★
Photo:
Netflixオリジナルシリーズ『オザークへようこそ』シーズン4パート1は、Netflixにて独占配信中