リーガルドラマって最近どうなのさ!?

海外ドラマのジャンルって言えば、法廷ものか、医療ものか、刑事(捜査)ものかって鉄板定番があるものの、2010年を振り返った第3回海外ドラマNAVI勝手にアワードの「2010年"伝説"の海外ドラマ」のノミネート作品に法廷ものが見当たらなかったのにはお気づき!? その結果はちょっとさみしいかったわね~。(ノミネート決めたのは編集部だろ!みたいな)

リーガルドラマなるものを振り返ってみると、デイビッド・E・ケリーの『アリー my Love』(1997~2002年)、『ザ・プラクティス/ボストン弁護士ファイル』(1997~2004年)、んで『プラクティス』のスピンオフで『ボストン・リーガル』(2004~08年)はやっぱり弁護士ものの金字塔。今じゃ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』のほうがメジャーだけど、それもこのスピンオフだったりする『犯罪捜査官ネイビーファイル』(1995~2005年)は、制服姿に法廷っていうのが新鮮だった(『ア・フュー・グッドメン』みたいなね)。80年代にさかのぼるけどこれも名作、硬派な弁護士もの『L.A.ロー 七人の弁護士』(1986~1994年)。20シーズン続き、惜しまれながら昨年フィナーレを迎えた『LAW & ORDER』(1990~2010年)。ナビのコラムでも何度か取り上げたように、これらどれも記憶にも歴史にも残るやつですよね。

2000年代に入ってからも『堕ちた弁護士 ~ニック・フォーリン~』(2001~04年)、『女検察官アナベス・チェイス』(2005~07年)、『弁護士イーライのふしぎな日常』(2008~09年)、『SHARK ~カリスマ敏腕検察官』(2006~09年)あたりは日本でも放送されたけど、すでにシリーズも終了し、知る人ぞしる存在で終わってしまっている。

さて、じゃあ、いま私たちはどんなリーガルドラマが見られるんだ!ということで、ピックアップしてみた。

『ダメージ』(2007年~)
グレン・クローズが怖いのよ! これ見たら人を信じられなくなるのよ!って、それがくせになって見ちゃうのよね。。。今年夏にはシーズン4もスタート予定とのこと。見るのに気合が必要な作品。
語り継がれる度★★★★
→今見るなら
[DVD] シーズン1~3(ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント)
[テレビ] LaLa TV
[オンデマンド]あり

『グッド・ワイフ』(2009年~)
普通の奥さんしてたのに、政治家の旦那が汚職と売春で捕まっちゃってどうやって生きていくんだ~と、弁護士として社会復帰して奮闘していくっていう作品。主演のジュリアナ・マルグリーズは『ER』でお馴染みの顔だったし、捕まっちゃった旦那は『セックス・アンド・ザ・シティ』のMr.ビッグ。
良作でじっくり長続き度★★★
→今見るなら
[DVD] 5月20日よりシーズン1レンタル開始(パラマウント ジャパン)

『私はラブ・リーガル』(2009年~)
ファンタジーな法廷ドラマ。見た目は冴えないけど心やさしくて仕事ができる弁護士の体に、見た目ばっかりで頭は空っぽのモデルの魂が入れ替わっちゃう。有名どころの俳優が出てるわけでもなく、つかみどころがなさそうに思いきや、本国ではシーズンを重ねるごとに人気も増し、シーズン3がもうすぐ始まる予定。食わず嫌いは損するよ度★★★

『リーガルに恋して』(2011年~)
アメリカで2011年1月に始まったばかりですでに日本上陸中。今までちょっと馴染のなかった"調停人"が主人公の作品。主演のサラ・シャヒの可愛さもあってかなかなかの人気で、つい最近シーズン2の制作がアナウンスされた。サラ・シャヒ曰く「『ロー&オーダー』と『セックス・アンド・ザ・シティ』をミックスした」作品とのこと。
働く美しき30代女性度★★★
→今見るなら
[テレビ] ユニバーサルチャンネル

『ディフェンダーズ 闘う弁護士』(2010年~)
昨年のLAスクリーニングのレポートでも紹介した作品。硬くなりがちなリーガルドラマだけど、ジム・ベルーシが弁護士をやるっていうんだから、その空気感や小気味良さには前評判も高い。ラスベガスが舞台ってところも派手目な弁護士ものになる予感。今年6月から日本でも放送がスタートする。
男2人の弁護士コンビに期待度★★★
→今見るなら
[テレビ] AXNミステリー(6月18日スタート)
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ということで、ただいま日本で見られる新作リーガルドラマは、これからが楽しみなどれも力強い作品ばかり。海ドラファンならちゃんとチェックしとかないとね~。

海外ドラマNAVI編集部/海外ドラマNAVI