今年5月、アメリカHBOで放送され同局のオリジナル製作映画史上、歴代2位となった『Behind the Candelabra』。本作の邦題が『恋するリベラーチェ』に決定し、11月1日(金)より、全国劇場公開されることとなった。
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1950~70年代にかけて"世界で最も稼ぐエンターテイナー"と言われ、派手なコスチュームで人気を博した実在のピアニスト、リベラーチェ。当時はタブーとされていた"同性愛者"という事実を必死に隠し続けたリベラーチェの決して明かされることのなかった私生活と彼の晩年の姿を描いている。リベラーチェと出会い、愛人となったスコット・ソーソンとの10年間にわたる愛と苦悩の日々、名匠スティーヴン・ソダーバーグ監督が見事に映像化している。
リベラーチェを演じたのは『ウォール街』でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞をW受賞した経験を持ち、昨今、喉頭癌を克服したマイケル・ダグラス。彼の復帰作となった本作で、スコット役のマット・デイモンと衝撃的なラブシーンを演じるなど、二人の熱演が評判となり、カンヌ国際映画祭コンペティション部門でプレミア上映された際は、スタンディングオベーションが鳴り止まなかったほど話題となった。
アメリカではテレビ放映のみだったが、イギリスやフランスなど各国で、次々と劇場公開されている。さらに、9月23日(月・祝)に開催される第65回エミー賞では、作品賞、主演男優賞、脚本賞、監督賞などを含め、なんと14部門15ノミネートを果たしている。こちらの行方も気になるところだ。
本作の撮影終了後、しばらく長期休暇を取ると発言し、業界の話題をさらったソダーバーグ監督の渾身の作品、『恋するリベラーチェ』は11月1日(金)より全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)
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