『ウォーキング・デッド』シーズン4を間近にひかえる一方、原作者のロバート・カークマンは他のコミックやTVシリーズの準備も進めているところ。そんななか、"悪魔払い"をテーマに、新たなTVシリーズの原作にもなるコミック『Outcast』の詳細が明らかになった。
プレス向けのカンファレンスコールで、カークマンは次のように言っている。「TV業界でたくさん仕事をしてきたけれど、コミックもまだ大好きだし、自分にとってメインの領域だととらえている。コミックに復帰して新しいことに取り組むのはワクワクするね。『ウォーキング・デッド』に続いて、ホラーのコンセプトをもとに、とても現実的でドラマチックなコミックをやることになる」
2014年初頭にアメリカで刊行される『Outcast』は、子どもの頃から霊にとりつかれている若者カイル・バーンズが、答えを見つけるために乗り出したスピリチュアルな旅路を描く物語。しかし彼が見いだすものは、地上における生命の終わりを意味するかもしれない、というストーリーだ。「悪魔払いを題材にした壮大な話で、ホラーフィクションというジャンルに新しい光を投じるつもりなんだ」と言うカークマン。
この新コミックを原作に、TVシリーズも立ち上げることが決まっている。『ウォーキング・デッド』をアメリカ国外に向けて配給しているFOXインターナショナル・チャンネルズ（FIC）や、『ウォーキング・デッド』製作総指揮者のひとりであるデヴィッド・アルパートと組み、カークマン自身も『ウォーキング・デッド』と同様に深く関わるとのこと。「バランスをとるのは大変だけど、頭の中では完全に別個のプロジェクトとして動いているよ」
なお、『Outcast』も『ウォーキング・デッド』も、（悪魔の憑依やゾンビといった）外部の要因によって、愛する人たちが危機に見舞われるという点で共通しているが、それぞれ違う領域をカバーするように作りたいとのこと。「『Outcast』は規模の大きな話で、大勢のキャラクターが登場する。おそらく何人かは途中で命を落とすだろう。『ウォーキング・デッド』ほど血みどろな内容になるかどうかはわからないけれど、"誰も安全ではない"のはたしかだよ」。さらに、『ウォーキング・デッド』と違って、どんな結末を迎えるのか明確なイメージがあるということだ。
『ウォーキング・デッド』により、コミックやTVドラマにおけるホラー分野を切り開いたカークマン。『Outcast』ではどんな新境地が描かれるのだろうか？（海外ドラマNAVI）
Photo：『ウォーキング・デッド』
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