映画『僕が星になるまえに』 俳優・三上哲が語る「ベネディクト・カンバーバッチの...に困っている!?」

今、世界中で最も注目を浴びている俳優の一人ベネディクト・カンバーバッチの初主演映画『僕が星になるまえに』の大ヒットを記念して、ベネディクトの吹替を担当した俳優・三上哲によるトークイベントが12日に開催された。会場となった東京・ヒューマントラストシネマ有楽町には、本作を3回以上見に来ているというアツいファンを含め、多くの観客が集まった。

三上は、ベネディクトの人気の火付け役となった『SHERLOCK/シャーロック』を始め、今夏公開された映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』やDVD版の『パレーズ・エンド』、『ミス・マープル4 殺人は容易だ』など多くの作品で、ベネディクトの声を吹き替えている"ベネディクトを知る男"。吹替をしていく中で、三上はベネディクトの演技のある"癖"に悩まされているという。「彼はよく、しゃべり出す前にパクッと口を開けるんですよね。だから原音に合わせようとすると映像と合わなくなってしまうんで...、映像に合わせて本人がしゃべり出すより先にセリフを言うようにしています」と、吹替ならではの悩みを語った。さらに「(ベネディクトは)しゃべっている間で面白い表情をしたりするんですよね。あれも、日本語であてていくと、(表情に合わせて)そういうようなことを言わなきゃいけないのでやめてほしいなと思っています(笑)」と苦笑いも。

トークの後には、照明を落とした場内で、スクリーンに映し出される本作の1シーンに合わせた三上のアフレコが行われた。臨場感と生の迫力あるアフレコに、会場から大きな拍手が送られると、三上は「思った以上に会場が暗くなって、台本がまったく見えなかった。練習をしておいて良かった」とコメントし、会場内の笑いを誘った。

男同士の美しくも切ない友情と、ベネディクト・カンバーバッチの圧倒的な演技力が光る映画『僕が星になるまえに』はヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開中。(海外ドラマNAVI)

Photo:三上哲
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