アメリカではシーズン3の中盤にさしかかろうとしている『パーソン・オブ・インタレスト』。先週放送された予告編では、主要キャラクターのひとりが命を落とす可能性が示唆されたため、ファンは騒然となっている。製作総指揮のジョナサン・ノーランは、問題の予告編に込めた意図を説明した。
【以下はシーズン3に関するネタばれを含むので注意！】
TV Guideのインタビューでノーランは次のように言っている。「プロットの展開についてはいつも堅く口を閉ざしているんですが、視聴者が登場人物に親近感を抱いているのはわかっていたので、これから起きることについて警告を与えるのが筋だと思ったんです。ひねりやどんでん返しはありますが、今後放送するエピソードを宣伝するにあたっては、もうちょっと直球で攻めるべきだと思いました」
というわけで、少なくとも誰かが命を落とす可能性は高そう。「どのキャラクターにもいなくなってほしくないのですが、俳優たちには全員、ひとりひとりに旅路が用意されていると約束しました。旅路には始まりがあり、そして悲しいことに、終わりもあるのです」
ノーランによれば、11月12日（火）に放送された第8話を皮切りに、ニューヨーク市警にはびこる悪の組織で、ジョン・リース（ジム・カヴィーゼル）やハロルド・フィンチ（マイケル・エマーソン）の宿敵となっていた"HR"との戦いに決着をつけるストーリーが3話にわたって展開されるという。「HRが関わるストーリーを語るのは素晴らしい体験でしたが、そろそろ古い扉を閉ざして、新たな扉を開く時期。HRほどの強敵にふさわしい終わりを迎えるには、犠牲をともなわなければなりません」
なかでもライオネル・ファスコ刑事（ケヴィン・チャップマン）は、もともとHRのメンバーだった過去がある。先の予告編でも、彼が命を落とす可能性が示唆されていた。ファンのお気に入りとなっているファスコが死んだら、まちがいなく抗議の声があがるだろうが、ノーランは誰が死ぬにせよ、この先に待ち構える犠牲は必要不可欠だという。「こうした番組ではたいてい、多くのシーズンを積み重ねてからようやく大きな変化が起きるものです。でも素晴らしい俳優たちが本作に関わってくれたのは、同じことのくり返しにはならないとあらかじめ約束しておいたからなのです。そしてその約束は視聴者にも伝わっていると思います」
「彼らの演じる役柄には、それぞれタイマーが設定されていると話しました。パイロットのラストでリースとフィンチは、"こんなことを続けていたらいつかは命を落とすことになる"と話しています。それが現実になるのは辛いのですが、今はそういう時期にきているのです」とノーランは述べている。
さて、本当に誰かが命を落とすのだろうか？そして、それはファスコなのだろうか？（海外ドラマNAVI）
Photo：『パーソン・オブ・インタレスト』
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