ハワイの雄大な自然を舞台に、凶悪犯罪に立ち向かう特殊捜査部隊の活躍を描く『HAWAII FIVE-0』。熱く激しいアクションシーンが本シリーズの見どころのひとつだが、なんとこのアクションを封印したエピソードが放映されたという。
(以下、ややネタばれを含みますのでご注意ください)
米Inside TVによると、このエピソードは1941年12月7日の真珠湾攻撃と、その直後に強制収容された日系アメリカ人を題材にしたもの。真珠湾攻撃の生存者で、勇敢に戦った退役軍人を讃える祈念式典をじっと見つめ、参列者のひとりをピストルで狙いを定めていた日系人の男に気づいたスティーヴ(アレックス・オロックリン)。
ピストルを取り上げ事件は未然に防いだが、第二次世界大戦中の日系人強制収容所で、真珠湾の生存者に自分の父親を殺害されたと主張する男の話に興味を持ち、FIVE-0のメンバーとともに70年前の未解決事件を追う、というストーリだ。
男の記憶を頼りに、当時の資料や法医学を駆使して解決の手がかりを探すため、本作の舞台の大半は部屋の中。そのため、アクションシーンはほとんど見られないという。何か違うタッチのエピソードを製作したいと、かねてから考えていたという製作総指揮のピーター・レンコフは、「本シリーズからアクションシーンを排除するのはとても難しかったよ。いつもとまったく方向性が違うからね。でも、物語の書き手たちと、もっと自分たちが書いてみたいものを書きたいと思ったし、心情に訴えた物語だって書くこともできると思った。スティーヴが、マシンガンを持たずに部屋に入っていく状況を書いてみたかった」と、コメントしている。
パイロット版を製作した当初から、強制収容所を題材にするアイデアを温めてきたというレンコフ。満を持して製作した今回のエピソードは、歴史への敬意と教訓を込めた素晴らしい物語になっているという。(海外ドラマNAVI)
Photo:『HAWAII FIVE-0』
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