1989年より続くFOXの長寿アニメ番組『ザ・シンプソンズ』で、長年にわたりクラバッペル先生の声を務め、昨年10月に亡くなった女優マーシア・ウォレスを追悼するエピソードが、3月9日に放映された。
クラバッペル先生は、シンプソン家の子供たちが通うスプリングフィールド小学校の先生で、長男バートの担任。思い出すのもつらい離婚経験があったり、スキナー校長とつきあったりと、男性運にはあまり恵まれない女性というキャラだ。マーシアはクラバッペル先生が登場したシーズン1よりその声を担当。170話を超えるエピソードに出演し、エミー賞のボイスオーバー・パフォーマンス賞に輝いたこともある。
米Deadlineによると、今回の追悼エピソードは、シンプソン家の隣人ネッド・フランダースがクラバッペル先生とダンスを踊った夜を思い出す、というもの。ネッドの腕には黒い腕章が巻かれ、テーブルにはクラバッペル先生の写真も置かれており、マーシアへの哀悼が表れているという。
マーシアが亡くなった直後のエピソードでは、バートが「僕たち本当にさびしいよ、クラバッペル先生」と黒板に書くなど、番組に携わるすべての人から愛されていたマーシア。亡くなる前に収録したエピソードをすべて放映した後は、クラバッペル先生が登場することはなかったが、今回久しぶりにありし日のマーシアのハスキーな声もよみがえった。あらためてマーシアのご冥福をお祈りしたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ザ・シンプソンズ』
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