『マンハッタンに恋をして』キャリー役沢城みゆきに突撃! 「ヒールを履かずにキャリーはできない!」

かつて世界中に衝撃を与えた『セックス・アンド・ザ・シティ』。その主役、キャリー・ブラッドショーのティーンエイジャー時代を描いた『SATC』ファン待望のドラマが、『マンハッタンに恋をして ~キャリーの日記~』です。いよいよこの春、日本初放送となるその前に、吹替版でキャリーを演じる声優の沢城みゆきさんに突撃インタビューしてきました!

――私自身、かねてからの『SATC』ファンで、本作を日本で観られる日を今か今かと待ち望んでいました。世界中の女性のカリスマ的存在であるキャリー・ブラッドショー。そんな彼女のティーンエイジャー時代を演じる上で、緊張やプレッシャーなどはありますか。

沢城:今、はじめてプレッシャーを直に感じました(笑)これからどんどん取材をうけていく度にそのようなお話が出てくると思うのですが、私、実は、その世界的に有名な『SATC』を第一話しか観ていないんです(笑)

プレッシャーを背負うことは今までもたくさんあったんですが、結局、「役に集中して向かっていく」、これしかできないな、という結論に至りまして。自宅でのVTRチェックはしっかり行いますが、あえて他の対策はしないようにしています。

――大人キャリーを演じたサラ・ジェシカ・パーカー、17歳のキャリーを今回演じるアナソフィア・ロブ、大人キャリーの声を演じた声優の永島由子さん...沢城さん以外に3人のキャリーがいますよね。こんなに参考となる人物が多い中で、沢城さん独自のキャリー演出術などあれば教えていただけますか?

沢城:私もこのお仕事の話をいただいた時には、「キャリーが関連している作品を全部観ないとだめだな」と思ったのですが、キャリーを演じる女優さんが違えば、呼吸のテンポも当然違いますし、オマージュみたいなことはちょっと出来そうにないな。と。アナソフィアのインタビュー記事を読んでみると、彼女自身がかなり大人のキャリーをオマージュしてくれているようなので、だったら、大人のキャリーに寄せていくのは彼女にお任せして、私はアナソフィアの演技を純粋に日本語に吹き替えるようにと、心がけて演じています。キャリーのタクシーの止め方などをアナソフィアはすごい研究したようで、その演技は、どこか『SATC』のキャリーを彷彿させますね。

――タクシーのシーン、相当似ていますよね。顔は全く違うのにどうしてここまで似ているのだろう、と思うことが『マンハッタン~』では多くて! 一つ一つの動作がもたらす影響は大きいかもしれませんね。

沢城:あと心がけていることといえば、息を吸うタイミングなど呼吸感を本人とあわせていくこと。そして、声優陣は20-30代がメインなので、キャリー含むティーンエイジャーの女の子たちが恋愛の話をするシーンなどは、大人っぽくならないよう、ティーンエイジャーらしさを出すよう心掛けています。

――『SATC』時代から観ている視聴者は、"あのキャリーのティーンエイジャー時代のドラマ"として観るでしょうが、本作を通して初めてキャリーに会う女の子たちは、きっとアナソフィア・ロブや沢城さんの声を"キャリー"として認識していくのでしょうね。

沢城:そうですね。『SATC』ってゴージャスな大人のお姉さまたちのお話、というイメージが強いのですが、本作はもっともっと身近で、登場人物が純粋に恋愛で一喜一憂している姿はとても感情移入できます。本当にこれを観ていただいたあとに『SATC』を観ると、また違った楽しみ方ができるかも!

――『SATC』を一話だけご覧になったとおっしゃっていましたが、沢城さんの一番好きなキャラクターは誰ですか?

沢城:うーん。難しいですが、やっぱりキャリーって独特の品がありますよね。あんなに小柄なのに存在感がすごい。他のみんなもかなりかっとんでいますけど(笑)自分とは違う、特別な世界だなと思って観ていたのですが、これを「90年代」と思ってみるとそうですが、今の時代の私たちをそのまま投影してみていくとすごく見やすいかもしれないですね。

――確かに、ティーンエイジャーの時に観た『SATC』と、大人になって働きだしてから観た『SATC』とでは、感じ方が全然違いますしね。では、本作の放送を楽しみに待っている視聴者に向けて、本作の見どころを教えてください。

沢城:作品はもちろんですが、「こんなにかわいい女の子初めてみた!」というぐらい、アナソフィアがとってもかわいいです。彼女を観ているだけでちょっとスカートはこう履こうかな、って思うようになるのが不思議です。私は普段、Tシャツにデニムというラフな格好で過ごしているのですが、この『マンハッタンに恋をして』のキャリーを演じるときばかりは若干オシャレしてきてしまいます(笑)とにかく、ヒールを履かないでキャリーを演(や)れない。

――名言いただきました!

沢城:こんな思いになるのは、峰不二子(『ルパン三世』)を演じて以来2度目です(笑)
だから、このドラマはもっともっとオシャレをしたいな、っていう女の子の気持ちが自然とアガるドラマです。『SATC』を観ていた人にも初めて観る人にも、全部の女子にオススメしたいのはその部分ですね。心が華やぐような時間になるということが大きいですし、『SATC』の大ファンにとっては、アナソフィアがしっかりオマージュしてくれているので、大人キャリーとリンクする場面を楽しめつつも、やっぱりどんどん彼女の演じるキャリーを好きになっていく作品でもあると思います。先に進むにつれてどんどん華やかになるシーンの数々を楽しんでいただけたらな、と思います。

――最後は、沢城さん個人への質問になるのですが、本作のキーワードであるファッション、恋愛、家族、仕事...沢城さんは人生で何を一番大切にしていますか。

沢城:やっぱり「仕事」って言わざるを得ないかな(笑)実際は、身体は仕事のために動いて、心は恋愛のために動いてる、というところでしょうか。

――また名言を頂いてしまいました!

沢城:こんなこと言って職務怠慢って言われないかな?(笑)高校生のときに私の大好きなピアニスト、フジコ・ヘミングが、「私は恋をするたびにピアノがうまくなった」と言っていたのがすごく印象的で、よりよい演技をするためには恋も大切じゃん!ってそのとき思ったのです(笑)

『SATC』ファンもそうでない方も幅広く楽しめそうな内容に仕上がっているようでした!春の放送が待ちきれませんね。オンエアを観たらヒールを履かずにはいられなくなるかも!?

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『マンハッタンに恋をして ~キャリーの日記~』
Dlife(ディーライフ/BS258)ディーライフ>にて、日本初放送!
3月22日(土)20:00から先行放送/4月12日(土)本放送決定!

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