
最近、映画俳優がTVで活躍する姿をよく見かけますが、今日ご紹介する作品もそのひとつ。映画『スタートレック』シリーズのウフーラ役でお馴染みになった女優ゾーイ・サルダナ主演の『ローズマリーの赤ちゃん ~パリの悪夢~(原題:ROSEMARY'S BABY)』というオカルト・サスペンスです!
『ローズマリーの赤ちゃん~パリの悪夢~』とは?
この作品のオリジナルは、巨匠ローマン・ポランスキー監督の1968年作品で、このあとに続いた映画『エクソシスト』や『オーメン』など、一連のオカルト映画ブームのきっかけを作った映画と言われています。最近は、"オカルト"っていう言葉自体あまり耳にしなくなりましたけど、筆者の場合、映画のジャンルで"オカルト"って聞くだけでゾクゾク(ワクワク!?)しちゃうんですね~! 映画『ソウ』シリーズとかの残酷ホラーよりも、目に見えない悪魔とか、霊の超常現象を扱った"オカルト"映画のほうが怖がれて好きなんです。(...って、すぐ叫ぶくせに...笑)
TVミニシリーズ版『ローズマリーの赤ちゃん』は、映画版での心理的にコワ~い作品づくりと比べて、血がドバっ! ベッドシーンもガッツリ! ...っと、何でも見せちゃう、現代的な映像アプローチで作られてます。怖さを見せずに感じさせるところが、映画のほうではクラシックと言われる由縁らしいんですが、SFXとかに慣れてきている私たちの感覚って怖いものを実際にある程度は見せてもらえないと、退屈してしまう部分があるからか、「ネットワークでここまで見せるか!?」っていうドギツいシーンもあるくらいです。
主人公のローズマリーを演じるゾーイをはじめ、キャストはベテラン勢が脇を固めます。ローズマリー夫婦を悪魔の世界にいざなうローマン・カスタベット役には、映画『ハリー・ポッター』シリーズのルシウス・マルフォイでお馴染みのジェイソン・アイザックが登場! 彼はここでも、悪のオーラをムンムン発散させてます。そして、ローマンの美しくも不気味な妻マルゴ役には、お懐かしや! 映画『007/フォー・ユア・アイズ・オンリー』でボンドガールだった、キャロル・ブーケが! そして、ゾーイの夫ガイ役は、海外ドラマ・ファンならご存知、『SUITS/スーツ』のマイク・ロス役でお馴染みパトリック・J・アダムスが演じています。
小説家志望の夫ガイと、子供を切望するローズマリー。妊娠後まもなく流産してしまい傷心のローズマリーとガイは、心機一転でフランスに移住を決意。見知らぬ土地で、ふとしたことから知り合った資産家カスタベット夫妻と急速に親しくなる若い夫婦。至れり尽くせりの夫妻に疑問を抱きながらも、贅沢三昧の日々に溺れ暮らすふたり。やがてガイの小説が売れ、ローズマリーが妊娠。それをきっかけに、異常なほど体調不良となるローズマリー。ガイのよそよそしさも合わせて、不安な日々を送る彼女は、カスタベット夫妻と親交のあった若夫婦に起こった忌まわしい出来事を知る。夫妻との関係に対して注意を促した親友が無惨な死を遂げたとき、ローズマリーは自分とお腹の中の子供に危険が迫っていることを悟り始める。
というのがドラマのあらすじ。余談ですが、ドラマの元となった映画『ローズマリーの赤ちゃん』には怖~いウラ話があるんです。映画を監督したポランスキー氏にはシャロン・テートという女優の美しい奥さんがいたんですが、映画が公開された翌年にシャロンさんは、居合わせた友人4名とともに狂信的カルトを崇拝する若者5人に殺害されてしまったのです! 悲惨なことにシャロンさんは当時妊娠8ヶ月で、巷では、「『ローズマリーの赤ちゃん』の祟りでは!?」などと、しばらく大変な騒ぎになったのでした。"事実は小説よりも奇なり"とはこのことです。このウラ話を思い出したりしつつTVミニシリーズを見ると、一層ゾクゾク度が増すことウケアイですよ~!
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