60年代の広告業界を描いた米AMCの人気ドラマ『MAD MEN マッドメン』。本作でセクシーな秘書、ジョーン・ホールウェイを演じるクリスティーナ・ヘンドリックスが、米The Guardianのインタビューで高校時代や本作への出演をめぐる逸話などについて赤裸々に語った。
クリスティーナといえば、赤い髪を結い上げた妖艶な女性のイメージが強いが、高校時代の彼女はゴスファッションに傾倒しており、学校ではかなり孤立した存在だったそうだ。当時はまだ少数派だったゴス趣味が原因で、周りからのいじめが絶えなかったという。
「親からは『友達を遠ざけているのはあなたのほうよ。そんな格好をしていたら、友達ができるわけがない』と叱られたわ」と当時を振り返るクリスティーナ。「そんな時はこう言い返したの。"あんな人たちに友達になってほしくはないわ。寄ってたかって一人をいじめ抜いて、それをはやし立てたりするような人たちとは絶対に友達になるつもりはない。あんな人たち、大嫌いよ"ってね」と語り、クリスティーナは毅然とした態度を貫いたという。
また、クリスティーナは代表作となった『MAD MEN』への出演にあたり、当時所属していたエージェンシーに反対され、その結果、退社に追い込まれたことを明らかにした。クリスティーナはジョーンのキャラクターに惚れ込み、出演を引き受けたが、エージェンシーはこれを却下。「これは時代ものドラマで、将来性はたいして見込めない。君にはこんな金にならない作品ではなく、もっと儲かる仕事を引き受けてもらいたい」と、彼女の希望を認めなかった。結局、クリスティーナはエージェンシーを辞める形で『MAD MEN』への出演を押し切ったという。
クリスティーナが強い意志力で勝ち取った出世作、『MAD MEN』。2015年春に放送予定の最終章、シーズン7パートⅡでは、ぜひ有終の美を飾ってもらいたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:クリスティーナ・ヘンドリックス(C)Ima Kuroda/www.HollywoodNewsWire.net