米ストリーミング配給会社のNetflixと米マーベルが製作する新作ドラマ『Daredevil(原題)』。盲目のヒーローが活躍する本作で、視覚障がい者向けの音声ガイド(解説音声)が利用できるようになった。
『Daredevil』は、少年時代に視力を失いつつも、超人的な感覚の持ち主となった男、マット・マードックが主人公。昼は弁護士、夜は正義のヒーロー、デアデビルとして、ニューヨーク市ヘルズキッチンに潜む悪と対決するマットを演じるのは、『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』のチャーリー・コックスだ。
本作の配信が先週末にスタートして以来、ぜひ、視覚障がい者も楽しめるように配慮してほしい、という声があがるようになり、米CNBCなどのメディアにも取り上げられていた。その要望に、Netflixは一週間足らずで応えたことになる。
さらに今後は、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 塀の中の彼女たち』『Marco Polo(原題)』など、同社のオリジナル・シリーズに加え、製作スタジオや権利元の協力を得て、音声ガイドを利用できる映画や番組を増やしていくということだ。
ちなみにアメリカでは、主要ネットワーク局などにおいて、音声ガイドの付いた番組を、一四半期につき50時間以上提供するように義務づけられている。また、DVDタイトルや映画館においても、音声ガイドのサポートは珍しいことではなくなっている。『Daredevil』をきっかけに、これからはネット配信のコンテンツにも、バリアフリーの波が広がっていくかもしれない。(海外ドラマNAVI)
Photo:デアデビル
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