『ハンニバル』製作者が手がける、小説「アメリカン・ゴッズ」のTVシリーズ製作決定!

イギリスのベストセラー作家、ニール・ゲイマンが執筆した小説「アメリカン・ゴッズ」。そのドラマ版のシリーズ製作に、米Starzがゴーサインを与えた。米The Hollywood Reporterなどが報じた。

2001年に刊行された「アメリカン・ゴッズ」は、北欧神話やインド神話などに登場する古き神々と、現代文明から生まれた新しい神々との戦いをめぐる物語。富や技術、メディア、セレブやドラッグに現代人は傾倒し、古き神々は信仰者を失いつつあった。そんな折、前科持ちの主人公シャドウ・ムーンは、ウェンズデイという詐欺師のボディガード兼旅仲間として、数奇な運命を歩むことになる。同小説は、SF/ファンタジー/ホラーの分野で権威のあるヒューゴー賞とブラム・ストーカー賞を受賞し、30以上の言語に翻訳されている。

そのTVシリーズ化にあたっては、ドラマ版『ハンニバル』の製作者であるブライアン・フラーと、『HEROES/ヒーローズ』に参加していたマイケル・グリーンがショーランナーを務め、パイロットの脚本も手がける。また、原作者のゲイマンも製作総指揮に名を連ねる。

今回の発表でゲイマンは、「興奮と、恐怖と、喜びと、不安と、大いなる期待が入り交じった気持ち。私の小説が信頼のおける人たちの手にまかされるので安心です。これでようやく、10年以上にわたってファンの方々が想像をめぐらしていた配役という作業にとりかかることができます」と述べている。

またフラーとグリーンは、「15年ほど前、ニール・ゲイマンは神々と魔法で一杯のおもちゃ箱を用意してくれました。とうとう、その箱を開けて遊ぶ時がきました」と興奮気味にコメント。フラーはTwitterでも、本作のコンセプトアートを公開している。

ドラマ化の企画は4年前に米HBOとトム・ハンクスのもとで検討されたのち、昨年からはStarzにステージを移していた。独特の映像スタイルで有名なフラーの手によるTVシリーズ化が現実のものとなり、世界中の小説ファンの期待はにわかに高まっている。(海外ドラマNAVI)

Photo:ブライアン・フラー(C)Izumi Hasegawa/www.HollywoodNewsWire.net