『ウォーキング・デッド』シーズン6、腐乱の進んだグロテスクなゾンビが登場!

米AMCで10月より放送がスタートする『ウォーキング・デッド』のシーズン6。その最新シーズンでは、デジタル処理によりグロテスクに進化したゾンビが登場することを、製作総指揮・視覚効果担当のグレッグ・ニコテロが明かした。

米Hollywood Reporterの記事でニコテロは、"老朽化"という言葉を用いて、シーズン6に登場するウォーカー(ゾンビ)の特徴を説明している。「数体のウォーカーにデジタル処理を加えるという、今までやったことのないことに取り組んでいる。鼻のあった場所に穴を開けたり、肋骨の下を縮めたり、といった具合にね。表現の幅が生まれて、面白みが増している。シーズンごとに歯の表現などに手を加え、ウォーカーの描写に磨きをかけるのは本当に楽しい作業だ」と語っている。

また、ニコテロは「腕の筋肉をまるごとこしらえた後、ぶらぶらと垂れ下がった肉片を追加したりしている。(ショーランナーの)スコット・ギンプルからは、レイ・ハリーハウゼンの特撮映画に出てくるような"歩く骸骨"はやめてくれと言われているんだ。動くためには筋肉が必要だからね」と述べていることから、リアリティのある描写を心掛けているようだ。

ニコテロはさらに、シーズン6ではウォーカー役として一日に300人ものエキストラを動員することも明かした。シーズン1のパイロット当時は、クライマックスのシーンで150~200人のエキストラを2日間にわたり動員していたが、それを上回る最大規模の撮影になったという。

AMCでは現在、ゾンビによる世界崩壊の序章を描くスピンオフ・ドラマ『Fear the Walking Dead(原題)』が放送中。こちらは序章とあって、今のところ登場するゾンビは数体のみで、人間の面影をまだ強く残している。一方、本家ドラマでは、腐乱がいっそう進み、醜悪さを増したゾンビが大勢登場することで、両作品の差別化がはかられているようだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ウォーキング・デッド』シーズン6
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