トム・ハンクス「スピルバーグの最高傑作」 映画『ブリッジ・オブ・スパイ』プレミア開催!

ともにアカデミー賞に何度も輝いているスティーヴン・スピルバーグ、トム・ハンクス、ジョエル&イーサン・コーエン兄弟が組んだ映画『ブリッジ・オブ・スパイ』。11月13日(金)、作品の舞台となったドイツのベルリンでインターナショナルプレミアが行われた。

世界が戦争勃発の恐怖に怯える中、平和の鍵を握っていたのは、ひとりの普通の男だった――。アメリカと旧ソ連が世界を二分して対立し、一触即発の冷戦状態にあった1950~60年代、保険の分野で実直にキャリアを積み重ねてきた弁護士ジェームズ・ドノバンは、ソ連のスパイの弁護を引き受けたことをきっかけに、世界の平和を左右する重大な任務を委ねられる。それは、東西に分裂するベルリンへ赴き、自分が弁護したソ連のスパイと、ソ連に捕えられたアメリカ人スパイを交換させることだった...。

本作の監督はスピルバーグ(『プライベート・ライアン』『シンドラーのリスト』)、主演はトム(『フィラデルフィア』『フォレスト・ガンプ/一期一会』)、脚本はコーエン兄弟(『ファーゴ』『ノーカントリー』)と、アカデミー賞をはじめ数々の賞を獲得してきた4人が組んでいる。

プレミア会場に登場したスピルバーグは、本作がアカデミー賞有力と言われていることについて「アカデミー賞は、同業者に認められるという映画界一の栄誉で、考慮されるだけで名誉なこと。ただ、(噂は)あまりあてにしないようにしている」とコメント。トムも「(オスカーの本命という声について)そんなこと誰が言っているのかい(笑)? オスカーについてはどの作品でも全く自信を持つことはできない。一か八かの賭けのようなものだから、期待できるものではないんだよ」と調子を合わせた。

スピルバーグはまた、作品について「コーエン兄弟の脚本が素晴らしく、すべてが繊細な出来事の積み重ねだったので、セリフが2行しかない役や最も小さな役でさえも、細心の注意を払わなければならなかった。豪華なアンサンブルキャストが実現した、本当に素晴らしい作品だ」と説明。

スピルバーグ監督作への出演はこれで4度目となるトムは、「この作品ではスピルバーグ監督のベストを期待してもらえると思う。彼の場合、ロボットやエイリアンを扱った作品が最高と思われがちだが、ベストは人間を扱った題材で、本作は『シンドラーのリスト』や『アミスタッド』、前作『リンカーン』に匹敵する。人間が驚異的な状況を切り抜けていく様を描く彼の能力は素晴らしい」と称賛している。

実際にあった出来事を映画化した感動作『ブリッジ・オブ・スパイ』は、2016年1月8日(金)TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ブリッジ・オブ・スパイ』プレミアでのスティーヴン・スピルバーグとトム・ハンクス
Copyright by Twentieth Century Fox Film Corporation and DreamWorks II Distribution Co., LLC. Not for sale or duplication.