バットマン誕生前のゴッサムシティを描くドラマ『GOTHAM / ゴッサム』。なぜこの街はダークヒーローを必要としたのか? そのシーズン2がAXNにて2月29日(月)よりレギュラー放送開始となるのに合わせて、キャスト・スタッフのインタビューを6回にわたってお届け。
2回目の今回登場するのは、ジムの元恋人バーバラ・キーンを演じるエリン・リチャーズ。大きく変化を見せるバーバラという複雑なキャラクターの内面について語ってくれた。
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――シーズン1の最後で起きたことの後、バーバラはどのように自分自身を救うことになるのでしょう?
あなたはそれが見たいの? 償いが見たいの? 私はバイオレンスが見たいわ(笑) 彼女は自分の罪を償うことはしない。彼女はさらにダークネスに進んでいくの。それは楽な道じゃないけど、とても面白いものになると思う。彼女は今シーズン、檻から出たトラのようになるの。
――彼女とジョーカーの関係について話してもらえますか? 彼らはアーカム(収監所)に一緒に入っているんですよね?
彼はジョーカーなの?
――そうですね、そのキャラクターが誰でも...。
ジェロームね。私たちは彼のことをジェロームと呼ぶわ。シーズン2でバーバラはアーカムに連れていかれる。そこでの彼女は...すごく楽しいの。スパにでも行くみたいでね(笑) 彼女は何が起きているのか分かっていない。もしかしたら分かっているかもしれないけど。彼女はアーカムに行ってこうしたキャラクターたちと出会うんだけど、その一人がジェロームなの。そして彼らからちょっと影響を受けることになるわ。セオ・ガラヴァンとタビサもいて、みんながギャングを形成していって、バーバラの成長の仕方に影響を与えていく。でも同時に彼女はとても自由でもある。本当の自分自身に触れているの。彼女はすごく可笑しいの。バーバラはみんなの弱点が分かるから、誰かに会うと以降はその弱点を利用できるようになる。でも自分が相手の弱みを知っていることは分からせないようにするかもしれない。望むものを手に入れるまでそのまま付き合うわけ。だから彼女はとてもパワフルになるし、汚い手で相手をやっつけるの。
――バーバラのキャラクターを通して、本作がいかにダークかといったことに驚かれましたか?
そうね。彼女はコミックスでは、基本的にキッチンにいるようなものだしね。でもこのドラマだと、映画『ダークナイト』の中のように解放されるの。そういった方向に彼女が進んでいくことにとてもスリルを感じているわ。悪者を演じるのはすごくエキサイティングよ。このシリーズでは、私たちの誰もが...光と闇を見せているの。すべてのキャラクターが、ダークな面と明るい面と格闘する姿を描いているわ。
――つまりあなたは、バーバラがゴッサムのオリジナルのスーパー・ヴィラン(悪者)になるのを見たいわけですね?
もちろんよ。当然だわ(笑) でもこういったキャラクターのすべては、その瞬間に注がれているの。私たちは先のことは見ていないし、彼女が今後どうなっていくか、どうなっていかないかといったことは考えていない。彼女とジョーカーに何が起きるかも考えていないし、知らないわ。私は今の彼女を演じることをすごく楽しんでいるの。
――ファンたちが、「バーバラはハーレークインになるのでは?」といった憶測をしてるのを目にしたことは?
あるわ。
――その時は、どのように感じましたか?
そうなったらとても楽しいだろうなって感じたわ。でも彼女は何にでもなる可能性がある。本当に多くの可能性が彼女にはあるの。独自の悪者になることもできるし。私はマーゴット・ロビーが(『スーサイド・スクワッド』で)ハーレークイン役をどうやるかを見てみたいわ。きっと素晴らしいでしょうね。
――バーバラは今アーカムに収監されています。彼女とジムがやり取りすることはあるのでしょうか?
ええ。
――彼らの関係は今後どう変わっていくのでしょう? 彼女は囚人なわけですが...。
ジムはまだ彼女にちょっと弱いところがあるの。今でも、ちょっとだけ彼女を助けようとしている。でもそこにはずっと激しいやり取りがあって、長い間にそれがどうなっていくのかは分からない。でも彼らの間には何かがあるの。なぜなら、ジムの中にも何かとてもダークなものがあるし、彼も彼女の中にそういったものを見つけるの。二人の人間が一緒になって、互いの似た過去からくる何かを相手に感じると、自分の中にある何かを引き出すことになる。そういったことがこの二人の間にも起きているんだと思う。今はそうじゃないかもしれないけど、彼らは磁石のように惹かれ合っているの。
――多くの人がバーバラを強い人間だと語っていますが、そういった部分は最初から彼女の中にあったように思います。あなたも同じように感じていますか? そういったことは表面下で常に沸騰していて、外に飛び出すのを待っているような感じだったのでしょうか?
そう思うわ。私の役には間違いなく多くのダークな面がある。でもその多くは見せることができないの。なぜなら、ずっとあまりに多くのことが起きているから。でも彼女とモントーヤの関係、セリーナやアイビーとどうなっていくかといったことは見せるようにしているわ。そこでの彼女はとてもダークよ。あなたたちがそういったことに気づいたかどうか分からないけど、彼女は酔って、他のこともたくさんするの。だからそういったことはすべてその下に隠れていたわけ。オーガが彼女を見た時に言うの。「本当のあなたがその下にあるのが見える」ってね。バーバラには実に多くの面がある。彼女は両親といる時からジムといる時まで、ずっとフリをしているの。そこでは本当の自分を感じることは決してなかった。でも今は、これが本当の自分だと感じているわ。今、自分のダークな部分からくる喜びが外に流れ出している感じなの。それがずっと彼女に合っていることだったんだと思う。実際の生活において私たちはそういったダークな部分に触れるのを恐れているけど、誰もがそういった面、陰と陽を持っているの。喜びを感じるすべての瞬間に対して、悲しい瞬間があるのよ。それが、そういったことを感じる唯一の方法なの。とてもハッピーな時は、悲しい時でもある。そこには対照となるものがあるわ。そうじゃなければ、あなたはちょっと気が狂っているわね。本当の精神病質者よ。何も感じることがない、ね。だから彼女はこういったとてもダークな場所にいるけど、それは彼女がそこから戻ってこれないという意味ではないのよ。
■放送情報
『GOTHAM / ゴッサム』シーズン2
AXNにて2月29日(月)22:00よりレギュラー放送スタート
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