今月12日(日)にフロリダ州オーランドのナイトクラブで男が銃を乱射し、50人が死亡、53人が負傷する米国史上最悪の銃乱射事件が起きたことを受け、米TNTが海洋アクションドラマ『ザ・ラストシップ』シーズン3のプレミア放送を延期したことが分かった。
米E!Onlineによると、シーズン3の初回エピソードが、ナイトクラブで男が銃を乱射するシーンから始まる内容だったため、同局は今回の事件と酷似しているとして放送延期を決定したという。
TNTは、「オーランドで週末に起きた乱射事件を受け、今夜放送を予定していた『ザ・ラストシップ』のシーズンプレミアの放送を延期します。我々の心は、犠牲者と犠牲者の家族とともにあります」と声明を出し、哀悼の意を示した。同局は延期されたエピソードをいつ放送するのかについては発表していないが、問題の場面はストーリー展開の重要な鍵を握るシーンとなるため、カットすることは難しいのではないかとも伝えられている。そのため、シーズン3の放送スタートが、かなり先に見送られる可能性もありそうだ。
事件を起こしたオマル・マティーン容疑者は、警察との銃撃戦の末に店内で射殺された。以前にも、米コネチカット州ニュータウンの小学校で銃乱射事件が起こった際、米Syfyが高校での暴力シーンが描かれていた『ヘイヴン -謎の潜む町-』の放送を延期している。
今回の犠牲者の冥福を祈るとともに、二度とこのような事件が起きないことを願うばかりだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ザ・ラストシップ<ファースト・シーズン>』
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