不死身の男が魔女を狩るSFアクション大作『ラスト・ウィッチ・ハンター』(配給:プレシディオ)が、9月30日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショーとなる。『ワイルド・スピード』シリーズなどで泣く子も黙るアクションヒーローを演じてきたヴィン・ディーゼルが今回扮するのは、人類を守るために悪い魔女を狩り続けてきた不死身の戦士コールダー。彼が出会う魔女のクロエ役のローズ・レスリー(『ゲーム・オブ・スローンズ』)の独占インタビューを紹介しよう。
――この映画を見た時、すべてが新しいのに、すでに知っているようにも思えて興味深かったです。この『ラスト・ウィッチ・ハンター』の世界についてどう思いますか?
すでに知っているような感じがしたのは良いことね。私はオリジナル性に溢れ、新しい映画だと感じたの。原作はないけれど、世界が交互に入り組む、かっこいい物語だと思った。その物語の中を探検できることにとても興奮したわ。中世と現代のニューヨークの両方が舞台で、いいバランスを保っていると思ったの。
――「ドリームウォーカー」という言葉をこの映画で初めて聞きましたが、これは何ですか?
私も今までその言葉を聞いたことはなかったわ。ドリームウォーカーはこの世界観を作り上げるかっこいい要素だと思う。誰かの意識に入り込める能力なの。自分の好きなように他人の思想を歪ませたり操ったりすることで、なんて言ったらいいか分からないけど、恐怖を軽減させるの。
――あなたは操ったりしないですよね?
しないわ。だって私は本質的にいい人だから。
――演技をしていると様々な経験を持つ面白い人たちに出会うと思いますが、その中に魔女のような生い立ちを持つ人はいましたか? また、そういったことを信じますか?
魔女の生い立ちを持つ人と出会えたらとても魅了されるでしょうけど、会ったことはないわ。彼女たちの脳の中を覗いてみたい。魔女であることは受け入れられると思うけど、気持ちは高ぶるでしょうね。実は魔法は信じていないの。でも、精気は信じるわ。精気はこの世界にあると思うの。
――このようなファンタジーの世界に人々が魅了されるのはなぜだと思いますか? あなたが出演していた『ダウントン・アビー』も、私にはどこかファンタジーの世界に思えます。
本当?(あの世界は)実際にあったと思うけど(笑)
――『ゲーム・オブ・スローンズ』やこの映画のようなファンタジー作品になぜ人々は熱狂するのでしょう?
このジャンルの作品は、信じられないほど素晴らしい現実逃避をさせてくれると思うの。観客はこの見事な魔法の世界に入り込んでいく。『ゲーム・オブ・スローンズ』も、番組自体が見事に作られていることもあるけど、その世界観の中に観客が探し求め、楽しめる様々な物語やキャラクターがある。ウェスタロスの中だけでもいろいろあるわ。この『ラスト・ウィッチ・ハンター』では現代のニューヨークが舞台になっているから、少し現実に近い感覚だと思う。
――主人公のコールダーを演じたヴィン・ディーゼルとの共演について聞かせてください。私は彼を見るとテディベアを連想するのですが、そんなふうに思ったことはありますか?
ないけど、あなたの言っていることはなんとなく分かるわ。ちょっとテディベアっぽいわね。大きなハグをしてくれるところとか。ヴィンとの共演はとても素晴らしい経験だった。素晴らしいキャストに囲まれて、最初から幸運だった。特に私は様々な男性に囲まれてラッキーな女性だったわ。
――大勢の男性に囲まれるのはどういう気分ですか?
現実社会でも同じだと思うけど、皆で一緒に仕事をしていて、全員がプロらしく礼儀正しく振る舞い、仕事に精一杯取り組む。それはどんな職業でも同じことが言えると思うの。
――現実世界とファンタジー世界を行き来するような映画ですが、撮影はいかがでしたか?
刻々と入れ替わる異なる世界についていくことが難しかった。脚本を読んでいる時も、理解できるように集中し続けないといけなかったわ。でも映像は驚くほど美しい。その世界を行ったり来たりするコールダーについていくことができたの。特に私が演じるクロエは、違う世界の存在に気がついているし、特別新しいことではないの。それが二つの世界に圧倒されることなく、楽に行き来できた理由だと思うわ。だって彼女は生まれてからずっと魔女なんだから。
■『ラスト・ウィッチ・ハンター』上映情報
9月30日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
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Photo:『ラスト・ウィッチ・ハンター』
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