ここ数年、映画とテレビの間の垣根はさらに低くなり、マーティン・スコセッシ、ウディ・アレンといったアカデミー賞監督賞を獲得した名匠もドラマシリーズを手掛けている。そんな中、ジョエル&イーサン・コーエン兄弟も本格的にドラマの世界へ足を踏み入れることが分かった。米Varietyが報じた。
30年以上にわたって映画界で活躍し、アカデミー賞のノミネート回数14、受賞回数は4を数えるコーエン兄弟。確固たる地位を築いてきた二人が、製作会社アンナプルナと組み、昔の西部を舞台にしたアンソロジー形式のドラマ『The Ballad of Buster Scruggs(原題)』を手掛けるという。兄弟はすでに『ノーカントリー』『トゥルー・グリット』で西部のストーリーを描いており、前者はアカデミー賞の作品賞・監督賞・脚色賞・助演男優賞に輝いた。今回、彼らは脚本を執筆するとともに、監督も担当。自分たちの1996年の映画を元にしたTVシリーズ『FARGO/ファーゴ』で製作総指揮を務めているが、本格的にドラマに関わるのはこれが初となる。
オリジナル作品となる本作の詳細は不明だが、6つの異なるストーリーが絡み合う内容になるようだ。さらに、テレビだけでなく劇場でも展開される可能性があるという。
人間のおかしさ、哀しさを独特のタッチで描くコーエン兄弟。彼らがどんなドラマを生み出すのか、楽しみだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:2008年、『ノーカントリー』でアカデミー賞の作品賞・監督賞・脚色賞を受賞したジョエル&イーサン・コーエン兄弟
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