第74回ゴールデン・グローブ授賞式潜入レポ:セレブ三昧!レッドカーペットからプレスルームのとっておきウラ話

今週いっぱいはゴールデン・グローブ(以下GG)授賞式の余韻が冷めやらないハリウッドから、みなさんを代表して授賞式現場にお招きを受けた筆者が、オイシイ生写真てんこ盛りのとっておきウラ話を大放出します!

なんつったってレッドカーペット!

やってきましたGG賞授賞式会場となっているビバリーヒルズ・ヒルトン・ホテル。周囲の道路は封鎖されてフェスティバルムード一色。

近年では映画賞でも定番となったセキュリティ・チェックを経てホテル内へ。...って言っても、どこへ行けばいいの!? なんとなく人の群れにくっついて歩いていると、通路沿いにパッコリと口を開けたドアの向こうが何やら盛り上がっていたんです。のぞきに行ってみると、そこにはなんとレッド・カーペットが...!! え〜〜〜〜!!!!

アカデミー賞だとレッドカーペット脇はそれようのクレデンシャル(パス)がないと立ち入り禁止なんですが、側にいたセキュリティに聞いてみると「大丈夫ですよ〜」といたって親切。長いドレスをたくし上げて(笑)カメラマンたちの観覧スタンドによじ登ると、ウォ〜〜!! 見える見える、セレブの波!

渋谷のスクランブル交差点も真っ青な混雑ぶりです。これじゃあセレブもたまったもんじゃありません。っていうか、ゴールデン・グローブ賞は授賞式中にお酒が飲めるから良かったね、ってなもんです。ちなみにこの夜、"ミュージカル/コメディ部門"と"ドラマ部門"でそれぞれ男優賞を受賞したライアン・ゴスリング(『ラ・ラ・ランド』)もケイシー・アフレック(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)も受賞インタビューで、「シャンパン飲みすぎてるから難しい質問は避けてね」なんて言ってました。

セレブ・ラッシュ

しかしながら半端じゃないセレブの嵐。

GG賞映画の部で主演男優賞に輝いたケイシー。NBCネットワークのインタビュアーからモジャモジャのヒゲについて聞かれると、「これ、不評を買ってるよ」と苦笑。「家族からだけじゃなくて、見知らぬ人からもね。このあいだ知らない人が声をかけて来て、「そのヒゲは新しい映画のためですか?」と聞くから、「そうです」って答えたら、「よかった。ヒゲない方がいいですよ」って言われた!」ウケル〜。ちなみに筆者もその赤の他人に同感だったりして。ヒゲファンのみなさん、ゴメンなさい。

プレス・ルームへ!

Netflix史上最高の製作費を費やしたとされる『ザ・クラウン』、見事な受賞ぶりでしたね。

主演女優賞を獲得したクレア・フォイ、TVのイメージとは随分違っていて一瞬だれだかわからなかった! 相変わらず可愛いですけどね。クレアを含めてピンク系のドレスが多かった2017年のGG授賞式。今年の流行カラーはピンクかな。

みなさんはヒュー・ローリー(『ナイトマネジャー』)ってコメディ系の俳優としてスタートしたってご存知でしたか? テンション高い役柄が多いから意外だと思われがちなんですが、ヒューってヒョウキンなんですよ。っていうかどこからが本当でどこまでがジョークかよくわからないという。だって、タキシードを褒められたときどのデザイナーかと質問された時、「イーベー(= eBay)っていうんだ」って言ってたし。ホントか〜!? (^^;)

受賞者へのQ&Aは、とにかくトランプ次期大統領関係の質問が目立ちました。受賞者の中には「ただ私は素晴らしい作品が作れて嬉しいということのみをコメントさせてください」とかわすセレブも多々。

ヤバイです、あのトム・ヒドルストンさまに直撃質問!

完璧にミーハーの域で恐縮なのですが、筆者はダンナも認める(!?)トム・ヒドルストン・ファン。とは言うものの、今回TV部門の男優賞はラミ・マレック(『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』)がとると踏んでいた筆者は、トムヒが受賞した時の喜びに加えてパニックな気分は筆舌に尽くせず...。"パニック"というのは、トム様が目の前の受賞者ステージに降臨することが確実となったからでした。

しっかし、恥ずかしがってる場合じゃありません! "ロキ"様と直に話せるチャンスを見逃すわけにはいかない! というわけで、ロビーに用意されていたビールをググッと一気飲みしてトムの登場を待ちました。そして、まもなく...。

キタ〜〜!!

カッコよすぎる〜〜!

質問するべく勇気を出して挙手したら、ちゃんと順番が回って来ました! 他の報道陣は当然のことながら、すべてがトムの受賞作品『ナイトマネージャー』関係の質問をしていたので、トム様がお飽きせぬよう趣向を変えてまったく別の質問をしました。(って言うか、実は単に聞きたいこと聞きました。笑)

それは、トムが去年ホワイトハウスでの晩餐会に招かれた時のことです。トムは、そこで偶然にも亡くなる前のキャリー・フィッシャー(『スター・ウォーズ』シリーズ)をエスコートする機会があったんですね。(その様子は、ミラー紙の下記リンクよりどうぞ。)

トム・ヒドルストン&キャリー・フィッシャー at WHCA

当時あちこちで見かけた、トムとキャリーそして彼女の愛犬ギャリーが仲良く写っているレッドカーペットからの写真を覚えていた筆者は、突然去年の暮れに亡くなってしまったキャリーについてと彼女との晩餐会での思い出について聞きました。

トムは、「彼女はエネルギーに満ち溢れ、何ものにも屈せずに自分の弱点をも受け入れる強さを持った勇者でした。彼女から得た教訓は、日々を精一杯生きるということです」と語りました。そして、「あの日はキャリーの愛犬ギャリーのベビーシット役を任されたんです。特にギャリーのお気に入りだったレイア姫型のラバーダック(ゴムのアヒルさん)のお守りを頼まれました。その場にピッタリでしたね」この思い出話に会場はしばし爆笑。ステージで質問に答えてくれている間じゅう、聞き手だった筆者の顔を見つめながら話してくれたトム。紳士的で誠実な態度の彼にますます惚れてしまいました。

ラ・ラ・ラ〜♪『ラ・ラ・ランド』づくし

この日、授賞式を席巻した『ラ・ラ・ランド』御一行さま。ミュージカル嫌いの筆者が惚れ込んでしまったこの映画、本当にマジカルな作品で超オススメ!

ちなみにライアンは、大手ネットワークによる受賞者インタビュー待ち(そうです、この日ばかりはマスコミがセレブを待たせるんですね〜)をしているとき、お腹すいたらしく、小さなポテチを2袋ほどたいらげていたようです。セレブというのはお腹がすくものなのです!

この日のエマのお母さんへの感謝の気持ちを語った受賞スピーチも感動でしたね。とても好感度抜群の彼女がこうやって大成功するのを見るのは嬉しいことです。

いい人と言えば、ライアンが受賞直後にステージに立った時のスピーチで奥様エヴァ・メンデスを称えていましたが、このスイートなスピーチがアメリカ女子の間で大評判となり、ライアンへのラブがツイッターに溢れていました。彼の次回作も『ラ・ラ・ランド』のチェゼル監督と組むそうで、宇宙飛行士ニール・アームストロングを描いた映画になるそうです。

この勢いでいくと、アカデミー賞も席巻か〜!? という『ラ・ラ・ランド』。これからの映画賞レースの動向が楽しみです。

さて、ゴールデン・グローブ授賞式の生中継を見逃した皆さん! 大丈夫ですよ、本日1月14日(土)午後7:00から海外ドラマ専門チャンネルAXNにて字幕版の再放送があるそうです。速攻で録画予約をしておいてくださいね。

ではまた、次回にお会いしましょう!