マフィア一家を描く人気ドラマ『ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』で、主人公トニー・ソプラノ(ジェームズ・ガンドルフィーニ)の側近フィル・レオタルドを演じたフランク・ヴィンセントが78歳で逝去した。米Varietyが報じている。
9月13日(水)、心臓発作を起こしたフランクは手術を受けた後に合併症を引き起こし、そのまま息を引き取ったとのこと。1976年に、低予算の犯罪映画『The Death Collector(原題)』に出演して俳優としてキャリアをスタートさせた彼は、ロバート・デ・ニーロ主演でマーティン・スコセッシ監督がメガホンを取った傑作映画『レイジング・ブル』、マフィア映画『グッドフェローズ』『カジノ』などに出演。イタリア系で独特の風貌を持つフランクは、インパクトのある演技でギャングやマフィアの役を演じることが多く、スコセッシ監督作品の常連俳優としても知られていた。
その他にも、スパイク・リー監督の『ドゥ・ザ・ライト・シング』や『ジャングル・フィーバー』にも脇役として登場し、スコセッシをはじめとする名匠に起用されることが多い、名バイプレイヤーとして高い評価を得ていた。
『ザ・ソプラノズ』以外では、『NYPD BLUE ~ニューヨーク市警15分署』『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』といった人気ドラマシリーズにもゲストで登場し、映画・ドラマの両方で活躍していた。
ギャング、マフィア作品に欠かせない存在となっていたフランク。彼の冥福を心よりお祈りしたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:フランク・ヴィンセント
(C)Dara Kushner/FAMOUS