米国顧客満足度指数(ACSI)において、Netflix、Amazon Prime Video、Huluなど動画配信サービスの平均スコアが、ケーブルTVや衛星放送などの有料TVサービスを上回っていることを、米Varietyが報じた。
今年初めて調査対象となった動画配信サービスは、平均スコアが75点(100点満点中)。最高スコアの78点を獲得したのは、Netflix、PlayStation Vue(ソニーが米国で運営するクラウドベースのTV配信サービス)、そしてTwitch(Amazonが所有するライブ動画配信サービス)の3つ。それに続き、アップルのiTunesとMicrosoft Storeが77点、YouTube Red(YouTubeの有料サービス)が76点。HuluとAmazon Prime Video、Google Playなどが75点という結果になった。
一方、有料TVサービスの平均スコアは62点。対前年比で3%ダウン、過去11年間で最低の記録となった。ACSIの調査対象である46の業界のうち、有料TVサービスの満足度は、インターネット・サービス・プロバイダと並んで最も低くなっている。
動画配信サービスで最下位(68点)だったSony Crackle(広告入りの無料動画配信サービス)でさえ、有料TVサービスの大半を上回っていることから、動画配信サービスが有料TVより優位にあることを印象づける結果となった。
優劣がはっきり出た理由としてACSIは、ケーブルTVは長年、料金の値上げや質の低いカスタマーサービスにより消費者に不満を与えてきた歴史があること、その一方で、動画配信サービスは有料TVより料金が安く、利用方法がシンプルであること、また、有料TVにありがちな「明示されない料金」がないことを挙げている。(海外ドラマNAVI)