全米で2018年前後に始まる注目ドラマの予告編をお届けする本連載。12回目の今回は、大ヒット犯罪捜査ドラマ『キャッスル ～ミステリー作家は事件がお好き』の主役キャッスルでおなじみ、ネイサン・フィリオンが主演を務める米ABC犯罪捜査ドラマ『The Rookie（原題）』をご紹介しよう。
本作は、ロサンゼルス市警察で最年長のルーキーの活躍を描く刑事ドラマ。主人公のジョン・ノーラン（ネイサン）はロサンゼルスで警察官になるという夢を叶えるために、40歳にして小さな田舎町から大都会へ移り住む。若い警察官たちに囲まれたジョンは、第二の人生を"新米刑事"として夢に向かって歩き始めるのだが...。
『キャッスル』でショーランナーを務めたことのあるアレクシ・ホーリーが、再びネイサンとタッグを組み、脚本と製作総指揮を担当する。パイロット版の監督は『ザ・フォロイング』のリズ・フリードランダー。公私でジョンのパートナーとなる女性新米刑事ルーシー役を演じるのは歌手のメリッサ・オニール、ジョンと敵対する司令官のウェイド・グレイ役にリチャード・T・ジョーンズ、指導官役としてアフトン・ウィリアムソン（『ナイト・オブ・キリング 失われた記憶』）。そのほか、アリッサ・ディアス（『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』）、タイタス・メイキン・Jr.（『THE PATH／ザ・パス』）、ジュリー・アン・エメリー（『プリーチャー』）らが出演する。
今回公開された予告編は、ネイサン演じるジョンが妻に突き付けられた離婚届けを提出し、外した結婚指輪を銀行の貸金庫に預けに行くところから始まる。「で、これからどうするの？」と銀行員に尋ねられたジョンは「決まったら知らせるよ」と返し、終わってしまった結婚生活のショックからまだ立ち直っていない様子。銀行を出ようとしたところで突如強盗に出くわし、命の危険に直面したジョンは武装した銀行強盗を一掃した警察の活躍を目の当たりにし、その勇敢さに憧れを抱く。第二の人生でやりたいことをまさにそこで見つけるのだった。希望を抱いて大都会ロサンゼルスに出て来るジョン。情熱を持って任務に励むが、「歩くミッドライフクライシス（中年の危機）」と呼ばれ、その情熱がことごとく空回り。同僚たちと同じように任務を遂行できなければ、自分だけでなく皆の命を危険にさらしてしまう。しかし、ジョンの培ってきた判断力や人生経験を生かすことができれば...。
『キャッスル』で見せるネイサンの姿とは180度違い、人生の目的に悩み、体力的にも同僚より劣り、結果が出せず苦悩しながらも諦めない中年男を演じるネイサンの、人間味を感じさせる予告編に仕上がっている。
『The Rookie』はABCにて本年度中のオンエアを目指している。
Photo：『The Rookie』
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