米SyfyのSFドラマ『エクスパンス -巨獣めざめる-』がシーズン3をもって打ち切りになった後、米Amazonに救済されシーズン4が製作されることになったことは以前お伝えしたとおり。そのシーズン3と4が、もうじき配信されることが明らかになった。米Deadlineが報じている。
キャンセル発表後、AmazonのCEOで民間宇宙開発企業「ブルーオリジン」経営者でもあるジェフ・ベゾスが救済し、シーズン4を製作することになった同作。すでにSyfyでは放送が終了しているシーズン3が、来月2月8日(金)に世界200の国の地域で配信されることがわかった。また、Amazonが製作しているシーズン4に関しても、年内中に配信する方向でいるようだ。
ジェイムズ・S・A・コーリイのベストセラーSF小説「巨獣めざめる」をドラマ化したシリーズの舞台は、小惑星帯に人類が進出した200年後の未来。現時点で、米国では原作小説シリーズが第8巻まで刊行されている。
同作は、打ち切りが決まった際にファンが「#SAVE THE EXPANSE(エクスパンスを救え)」という救済嘆願運動を立ち上げた。その署名数は13万8000にも及び、GoFundMeという募金サイトで集まった資金は、Amazon本社の上空に「#SAVE THE EXPANSE」というバナーを引いた軽飛行機が飛び回る費用になった。
Amazon社CEOベゾスも、『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作者ジョージ・R・R・マーティンや、巨大掲示板サイトCraigslistの創業者クレイグ・ニューマークといった影響力のある人物からのメールを受け取り、『エクスパンス』を救済すべきだと進言されていたという。
同作の出演は、トーマス・ジェーン(『パニッシャー』『ミスト』)、スティーヴン・ストレイト(『マジックシティ 黒い楽園』)、キャス・アンヴァー(『クリミナル・マインド 国際捜査班』)、ドミニク・ティッパー(『ディストピア パンドラの少女』)、ウェス・チャサム(『大脱出2』)、パウロ・コスタンゾ(『救命医ハンク セレブ診療ファイル』)、フロランス・フェーヴル(『アルファ・ハウス』)、ショーレ・アグダシュルー(『GRIMM/グリム』『24 -TWENTY FOUR-』)ほか。
『アイアンマン』『カウボーイ&エイリアン』などの脚本で知られるマーク・ファーガス&ホーク・オストビーのペアが、クリエイターと脚本を務める。『エクスパンス -巨獣めざめる-』シーズン3は、Amazon Prime Videoにて2月8日(金)より配信スタート。シーズン1&2も同時配信する。(海外ドラマNAVI)
Photo:『エクスパンス -巨獣めざめる-』
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