FOX買収が影響?女性主人公版『ハイ・フィデリティ』がDisney+からHuluへ"移籍"

2000年に公開されたコメディ映画『ハイ・フィデリティ』のドラマ版が、ディズニーの新配信サービスDisney+で製作されることは以前にもお伝えしているが、この度Disney+からHuluへ配信先が移ることが明らかとなった。米Varietyをはじめとする複数のサイトが報じている。

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映画版『ハイ・フィデリティ』は、1995年に出版された英人気作家ニック・ホーンビィの同名小説「ハイ・フィデリティ」が原作の作品だ。

今回の配信先の変更は、ディズニーが713億ドル(約7兆9673億円)を投じた21世紀フォックスの買収が完了し、ディズニーがHuluの大株主となり企業支配権を獲得した後に2週間ほどで決まった。家族向けのコンテンツが主になるDisney+ではなく、『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』といった大人用のオリジナル作品が揃うHuluでの配信のほうが向いているのではないかと報じられている。

映画版の主人公は、ジョン・キューザック(『セレンディピティ』)扮するレコード店を経営する30代で独身のロブ・ゴードン。いつも恋愛が上手くいかない彼が、その原因を探るために順番に元カノたちを尋ねていくというストーリー。

全10話となるドラマ版では、映画の世界観を残したまま主人公が女性に変更され、音楽オタクでレコード店を経営する主人公に、エミー賞で8冠に輝いたミステリードラマ『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』で、ボニー役を演じたゾーイ・クラヴィッツが決定した。

人気ロックスターのレニー・クラヴィッツが父親で映画版『ハイ・フィデリティ』に出演していた女優のリサ・ボネ(『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』)を母親に持つゾーイはドラマ版の主役にピッタリだと言えそうだ。

ドラマ版で脚本・クリエイター・製作総指揮を務めるのは、ヴェロニカ・ウェスト(『シカゴ・ファイア』)とサラ・クチェルカ(『アグリー・ベティ』)。二人とゾーイは、『暴走地区-ZOO-』や『Kinightfall』を製作したジョシュ・アッペルバウム、アンドレ・ネメック、ジェフ・ピンクナー、スコット・ローゼンバーグらと共に製作総指揮にも名を連ねる。また、パイロット版は、『GIRLS/ガールズ』や『ナース・ジャッキー』などを監督したジェシー・ペレッツが監督・製作総指揮を務めることが決まっている。

現時点では、Huluにおけるドラマ版の配信日は未定。(海外ドラマNAVI)

Photo:

ゾーイ・クラヴィッツ(C)Hubert Boesl/FAMOUS