毎年5月は、アメリカのネットワーク局で放送されているシリーズがファイナルを迎える時期。そのため、"打ち切り or 更新"の決断が下されることも必然的に増えてくる時期でもある。そんな中、米TV Lineが新作の放送開始時期に注目し、「ミッドシーズンに始まるTVシリーズは1シーズンで打ち切られる確率が高い」という法則を見つけたようだ。
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一般的に、アメリカのネットワーク局では秋(9~10月頃)に新番組・新シーズンがスタートする。しかし、作品によっては全話数を少なく設定して冬・春・夏に放送をスタートさせることがあり、秋以外のスタート時期を「ミッドシーズン」と呼んでいる。
そもそも、ミッドシーズンにスタートする新作の内、1シーズンで打ち切られてしまう作品の割合はどのくらいなのだろうか。ここで過去5シーズン分を検証してみる。
2017-2018シーズンでは、ミッドシーズンにスタートした50パーセントの作品が1シーズンで終了した。製作が継続されたのは『9-1-1:LA救命最前線』や『インスティンクト -異常犯罪捜査-』。一方で、『トリック 難事件はオレにお任せ』やルーシー・ヘイル(『プリティ・リトル・ライアーズ』)主演の『Life Sentence(原題)』は残念ながら更新されなかった。
直近5年間で最も打ち切りの割合が低かったのは、2014-2015シーズンで47パーセント。反対に最も高かったのは、2013-2014シーズンで、なんと72パーセントもの作品が1シーズンで幕を下ろしている。このシーズンの数少ない"生存者"には、『The 100/ハンドレッド』や『シカゴP.D.』など、現在まで続いている人気シリーズが含まれている。
2016-2017シーズンは2番目に高い71パーセントという数字を記録。『ブラックリスト リデンプション』、『Chicago Justice(原題)』、『24:レガシー』など、大ヒットドラマのスピンオフシリーズであっても容赦なく淘汰された。
局別で比較すると、米CWが最も寛大で50パーセント。その後に米NBCの59パーセント、米ABCの62パーセント、米FOXの67パーセントと続き、米CBSは78パーセントという非常に高い数字を残した。
割合で見るとCBSはとても厳しく新作を選別しているように思えるが、同局はそもそもミッドシーズンにスタートさせる作品自体が少なく、5年間でわずか9作だったことに対し、NBCは『About a Boy(原題)』や『Allegiance(原題)』、『アクエリアス 刑事サム・ホディアック』など、30作もあったことは特筆すべきことだろう。
もちろん、ミッドシーズンにスタートした作品の全てが続かないわけではない。中には、何シーズンも続く人気シリーズも生まれており、『バフィー~恋する十字架~』、『ドーソンズ・クリーク』、『ザ・オフィス』なども含まれている。また、ションダ・ライムズが手がける『グレイズ・アナトミー』は2005年3月、『スキャンダル 託された秘密』は2012年4月にそれぞれスタートし、前者は15シーズン(今後さらに続く可能性もある)、後者は7シーズン続いた。
『The Passage(原題)』、『Schooled(原題)』、『Whiskey Cavalier(原題)』など、昨年〜今年のミッドシーズンでは16作がスタートしたが、少なくとも半分の作品が終了することは覚悟しておかなければいけないようだ。(海外ドラマNAVI)
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『レヴェリー 仮想世界の交渉人』
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『トリック 難事件はオレにお任せ』
(C) Warner Bros. Entertainment Inc.
『24:レガシー』
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『ブラックリスト リデンプション』
(C) 2017 Sony Pictures Television Inc. and Universal Television LLC. All Rights Reserved.